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僕は君の鳥になりたい。
2006-12-08 Fri 23:50
ホームラン・拳 著
海王社ガッシュコミックス 2005年8月発行
Chips! 2005年VOL.2~6 掲載

いつき朔夜さんの『G1トライアングル』でホームラン・拳さんのイラストを拝見し、可愛いのに力がある絵柄に魅力を感じました。コミックも読んでみたいかも、と思っていたら、11月に『迷仔』と『ぼくとアクマと魔法のことば』の2冊の新刊が出てたんですね。書店で、どうしようかなと悩んだんですが、新刊2冊と並んで平積みされていた表紙に惹かれて、この作品を買ってみました。
高校生の小山炯は、開業医の父と義母、そして大学生の姉と表面上は穏やかに暮らしていた。看護婦だった実母は炯が8才の時に交通事故で亡くなっていたが、父が3年前に再婚した義母との関係も良好で、家の手伝いはするし、姉の萌より頼りになるしっかり者だった。でも本当は、家庭の中にもどこにも居場所が無い虚しさを感じていた。恋というものは知らないが、寂しい時に抱いてくれる男の腕を振り払うことも出来ずにいた。
そんなある日、デートの約束に間に合わない姉に代わって、炯が彼氏にその訳を伝えに行った。姉いわく「ポワンとして可愛い」という医大生の藤井は、優しくてカッコいい人だった。姉の恋人なのだから、姉を悲しませたらいけない、と思いながらも炯はしだいに藤井に惹かれていく。生まれて初めて胸を熱くしたのに、それは恋してはいけない人だった・・・。
円満に見える家庭の中で、誰にも見せない炯の本心が痛々しいです。姉も義母も優しいけれど、父親に拒絶された事によって家庭に居場所がないと感じる寂しさ。それゆえに心とは裏腹に人肌の温もりだけを求めてしまう危うさ。そして恋してはいけない人を想う気持ちが生まれて、それは切なさへと変わっていきます。

藤井と姉抜きで会う機会が出来た炯は、嬉しい反面姉への罪悪感からもう会わない決心をします。最初は懐いていた炯が、よそよそしくなった事を心配する藤井。良い子なんだけど、ちょっと自己中なところがある姉の萌ちゃん。炯の事を気にかける一方で、藤井は萌との気持ちの距離がしだいに離れていくのを感じます。母方の叔父で官能小説家の凛太郎の助けもあって、最終的に炯の想いは通じるのですが、姉弟の葛藤もあったけれど、萌ちゃんが明るく割切りの良い子で救われてます。

義母さんに赤ちゃんが出来て、家庭での居場所の無さをより一層感じていた炯ですが、こちらもお父さんの歩み寄りもあって良い方向にむかいます。お父さんも色々余裕が無かったんですね。義母さんも率直で優しい人です。特に凛太郎さん、変人だけど甥姪思いの良い叔父さんで、炯も萌も救われてます。何かみんな良い人なんです。切ないわりに、ほのぼのとした読後感のある作品でした。

小柄でメガネっ子の炯くんが、どっても可愛いです。でも義母さん、夏祭りの夜に女物の浴衣を着せるのはどうかともいますよ(笑) 萌ちゃんとのツーショットがどう見ても姉妹にしか見えません。「毎日晴天」シリーズの真弓くんを思い出しました。そうえば、家庭円満のために自分の役割を演じちゃってた所もちょっと似てますね。

ホームラン・拳さん、人気があるのは知ってましたが、やっぱりいいですね。雀の涙程のボーナスも出た事だし、ドーンと新作も読んでしまおうかしら。
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