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「セクシュアルライツ」について
2006-01-27 Fri 21:42
人間には男と女がいて、男は「男らしく」女は「女らしく」成長し、思春期を迎えて恋をし、やがて結婚して家庭を築き、子どもを育てる。私は、それが、あたりまえの事だと思って大人になりました。しかし、そのあたりまえを実践することが、誰にとっても「ほんとうに自分らしい生き方」なのでしょうか?そのことについて、あらためて考える機会を与えてくれたのが、同性愛者の立場から、その正しい情報を伝えようと活動されている「すこたん企画」でした。何故こんなにボーイズラブ(BL)なるモノが密かに隆盛を極めているのか。そもそも何故自分がそのBLにハマったのか。著者も読者も大多数が異性愛者の女性であるのに、どうして男性同性愛に仮託した物語を必要とするのか。それを考える手掛かりとして、現実の男性同性愛者が置かれている状況はどうなのかを知りたいと思いました。その時に出あったのが、すこたん企画の伊藤悟さんが書かれた『同性愛の基礎知識』(1996年あゆみ出版発行)でした。この本は残念ながら出版社の倒産で絶版になってしまいましたが、2000年11月に全面的に加筆・修正し、最新情報を加えた改訂版として『同性愛がわかる本』が明石書店から出版されています。

この本を手始めに、サイト情報から講演などにも出かけ、関連の本なども読んでみて、同性愛者だけではなく、トランスジェンダー(心の性と体の性が一致していない)、インターセックス(男女の中間的体である)など、一様ではないセクシャル・マイノリティー(少数派)の方々がいることも知りました。彼らが、少数派である事を自覚し、そういう自分らしさを大切にして生きていこうとする姿に、自分が、漠然と多数派にいることで「自分の性と生・自分らしさ」を見据えることから逃げていたのだ、と気付きました。

“人間と性”教育研究協議会(性教協)の代表幹事をなさっておられた故・山本直英さんは、「セクシュアル・ライツ」(性は人権)という考えを、性教育の中できちんと伝えることを提唱されていました。生前の山本さんがそのお話をなさっているのを、たまたまNEWS23か何かで聞いたのですが、とっても共感を覚えました。まさに「性と生」は、自分自身の存在の本質に関わる重要な問題です。セクシャル・マイノリティーの方や、ジェンダー(社会的文化的性別)からの解放を願う方からのメッセージ、多数派である異性愛者の抱えている問題などを知って、もう一度「自分にとっての性と生とは?」そして「自分らしさとは?」を問い直させられる事になりました。

BLに出会った事が、それを考えるきっかけになったのですから、BLにハマったのは自分にとって意味のある事だったのだと、今は思っています。
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