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1990年代のBL系文庫 その1
2006-10-18 Wed 23:43
ルビー文庫の事に触れたら、他のBL文庫の事もちょっと気になったので、以前図書館でコピらせていただいた出版科学研究所『出版指標年報』の文庫本に関するデータを見てみました。
まずは、一般老舗文庫の創刊年から。

1927年 7月 岩波文庫
1931年10月 春陽文庫
1933年 4月 新潮文庫

戦前に創刊されていたのは以上3文庫。戦後の有名所は以下の通りです。

1949年 6月 角川文庫
1959年 5月 創元推理文庫
1970年 8月 ハヤカワ文庫
1971年 7月 講談社文庫
1973年 6月 中公文庫
1974年 6月 文春文庫

これ以降、ライトノベルズ系の文庫も創刊される様になります。

1975年11月 朝日ソノラマ文庫
1976年 4月 ハヤカワ・ミステリ文庫
     5月 集英社コバルト文庫(創刊時コバルトシリーズ)
1977年 5月 集英社文庫
1980年10月 徳間文庫
1982年12月 徳間アニメージュ文庫
1984年 4月 講談社X文庫
1986年 2月 講談社X文庫ティーンズハート(今は見かけません)
1988年 3月 角川スニーカー文庫

そして90年代に入り、いよいよBL系の文庫が登場します。

1991年 4月 講談社X文庫ホワイトハート
     7月 小学館パレット文庫
1992年12月 角川ルビー文庫
1993年 7月 小学館キャンパス文庫(今は新刊出てない様です)

今ではBL系作品も多いコバルトですが、当初は少女向け文庫として創刊され、この頃から次第にBL系作品も増えていったという印象があります。「炎の蜃気楼」ヒットの影響は大きかったでしょうね。

ホワイトハートも、少女向けだったティーンズハートより少し上の年齢層をターゲットにして出されたようですが、特にBL系を目指していた訳ではないようです。新人作家発掘のためのホワイトハート大賞も「広い意味での恋愛・青春小説」を募集し、選考委員は内館牧子と秋元康でした。その第1回大賞に選ばれたのが、たけうちりうとさんの『INTENSITY』(94年7月発行)だったのですが、選評で、内館は「ゲイの息子を持った母親の人間像が描けていた」と評価し、秋元は「ゲイというテーマが古い」などと批評していました。『INTENSITY』はBLというより、一般恋愛小説として世に出たことになります。これは、今に至るホワイトハートのBL系作品の路線や雰囲気にも何となく影響している様な気がします。

それでもコバルトやホワイトハートは、スニーカーからルビーが生まれた様な住み分けはしなかったんですね。そのルビーも創刊当初は、藤本ひとみ・深沢美潮・林葉直子・図子慧などの非BL少女小説作家の作品もあった様なので、スニーカーから女性向け作品を独立させたレーベルを作る予定だったのでしょうか。それが数年のうちにすっかりJUNE系作品一色になり、BL専門文庫の老舗として現在に至ります。

その後93年後半から96年にかけては、各社ゲーム系文庫やコミック文庫の創刊に力をいれています。96年3月にはビブロスコミック文庫も創刊されましたが、2000年以降新刊は出してない様子です。その間BL系小説文庫は新創刊されませんでしたが、97年98年にいきなりBL専門文庫が乱立し始めます。

1997年
5月 プランタン出版ラピス文庫(フランス書院発売)
6月 徳間書店キャラ文庫
7月 新書館ウィングス文庫
7月 白泉社花丸文庫

1998年
1月 二見書房シャレード文庫
5月 光風社クリスタル文庫(成美堂出版発売)
12月 新書館ディアプラス文庫

1999年
8月 角川書店ティーンズルビー文庫(今は新刊出てない様です)

この時期、コバルト「炎の蜃気楼」・ルビー「タクミくん」「フジミ」・パレット「僕達シリーズ」などの人気作品が、常に文庫本売上げのベスト10に入っていました。(詳しくは「その2」で)各出版社は、新書ノベルズとは別により安価な文庫にも力を入れたのでしょう。はっきり解りませんが、時期的にインターネットの普及がBLファン拡大に繋がったのではないかとも思います。

『出版指標年報』のデータはここまでしかないので、後は書店で見かけ文庫をピックアップして、創刊年をネット検索などで調べてみました
2005年までは『出版指標年報』調べです。2006年はネット検索にて。(10/21追記・訂正)

2001年
3月 オークラ出版 アイス文庫
9月 角川書店 ビーンズ文庫 2001(少女向け・BL色薄?)

2003年
3月 プランタン出版 プラチナ文庫(フランス書院発売)
12月 オークラ出版 アクア文庫

2004年
6月 竹書房 ラヴァーズ文庫
8月 フロンティアワークス ダリア文庫
12月 学習研究社 もえぎ文庫

2005年
2月 海王社 ガッシュ文庫
5月 幻冬社 ルチル文庫
9月 プランタン出版 ラピスmore (既存文庫は「f-ラピス」にリニューアル)
11月 オークラ出版 プリズム文庫

2006年
5月 コスミック セシル文庫 

※ 参考にさせていただいたサイト
「FANTASY Bookmark」
「現代日本ファンタジー文学私論」「第二章ファンタジーの系譜」
「ライトノヴェルズ総合情報ページ」「ライトノヴェルズに該当するレーベル」
その他、各出版社のサイトも参考にしました。
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