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妖しい『雨月物語』
2006-09-11 Mon 02:46
朗読CD「雨月物語~菊花の約~」のサイトであらずじを読んでみたら、原作がとっても気になったので、地元図書館に行って、古典『雨月物語』を探しました。他に、現代語訳の『大庭みな子の雨月物語』(集英社文庫1998年8月発行)も借りてみました。

赤穴宗右衛門は、出雲の主君の命で近江(滋賀県)の佐々木氏の所に行ってる間に主君を尼子経久に討たれてしまい、尼子に肩入れする佐々木氏の元を逃れて出雲へ帰る途中、播磨で病に倒れてしまったんですね。それを看病したのが丈部左門だったんです。宗右衛門は命の恩人である左門に大変恩義を感じます。左門も宗右衛門の品性卑しからぬ人柄に触れ、また共に軍学を習得する者としてその知識の豊富さをも知って、心から敬愛の念を抱くようになりました。それで二人は義兄弟の盟をする訳なんですね。

その後の話はほぼ八雲版と同じですが、赤穴の従兄弟との遣り取りがより詳しく書かれていて、左門が従兄弟の不義を糾弾している内容がわかります。経久が左門を追わせなかったというのは同じで、最後に「軽薄な人と交わりを結ぶべきではない」としめられています。これは二人の信義を重んじた関係をたたえる意味を持っているいるようです。

これで二人の関係は納得なんですが、それに加えてJUNE的妄想を交えた現代語訳作品を見つけました。峰原うらら著『世にも妖しく恐ろしい 雨月物語』(青春出版社2000年7月発行)です。挿絵がJUNE誌上でも活躍された山本タカトさんで、妖しく怖い雰囲気が一層引き立っています。『菊花の約』では、原作には全くそんな記述がないのに、魂となって現れた宗右衛門を、左門が押し倒しちゃうんですよ・・・。しかも死霊なのに抱き締め返して来るし・・・。

あと、これは原作もそういう内容なんですが、僧侶が寵愛していた稚児に死なれ、その死骸に添い寝したあげく肉を食らうという、『青頭巾』という話もありました。その描写と山本タカトさんの絵が凄いです。それからこれは男女の話ですが、『道成寺』のもとになってる話じゃなかろうかという『蛇性の淫』なども、その執着度にJUNE的な雰囲気があります。明るいBL好きな方にはお薦めできませんが、興味がある方は図書館で探してみて下さい。
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