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「萌え」の起源
2009-09-20 Sun 12:07
鳴海丈 著
PHP新書 2009年9月発行

サブタイトルに「時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質」とあるように、時代物アニメの原作や脚本も手掛ける小説家の著者が、手塚治虫作品や時代劇作品などを取り上げながら、マンガ・アニメのキャラクターなどへ「過度に情熱を傾ける」心情の起源を、日本文化の中に探っていくサブカル論です。

一般小説をほとんど読まないので鳴海さんを存じ上げなかったのですが、1955年生まれとちょっぴり上の世代の方なので、戦闘少女の系譜として「リボンの騎士」から女剣劇のスターや志穂美悦子さんに言及しているあたりが懐かしくて、読んでみたくなりました。まだ全部読んでませんが、日本独特の伝統がある「芸能と美少年文化」についても触れています。

全体に男性オタク的「萌え」について語られている部分が多いので、BL的な事柄についてはあまり触れられていませんが、「ここが変だよ日本のヒーロー」という章では、「DRAGON BALL」を題材に、主人公の戦う意味や男性キャラ達の過剰なまでに濃厚な関係性について語っています。その中で、
ヒロインや女性キャラが魂の強い結びつきの外に置かれることに対する疎外感を、おそらく、女性読者たちは無意識に感じている。…いわゆる「やおい」が生まれた原因の一つは、そうした男の友情至上主義に対する、女性からの無言の抗議ではないでしょうか。
と女性オタクの心情を推察しています。ジャンプ系作品の女性愛読者は、たぶん疎外感以前に、それぞれのキャラにストレートに感情移入しているのではないかと思いますし、その思いを代弁する、あるいは物語に入り込んでそのキャラへの愛を語る、その手段の一つとして「やおい」というモノを生み出したのだと思うのですが、一般的には鳴海さんの様に思う方が多いのでしょうね。

そんな訳で、BL・やおい的「萌え」についての検証は殆どありません。でもそれは別にしても、現代日本人のオタク的思い入れの心情が、日本文化の伝統に育まれ受け継がれてきたモノの系譜の上にある、という論考はとても面白く読めそうです。
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