STOP劉備くん!
2008-12-11 Thu 01:40
白井恵理子 著
2005年11月 メディアファクトリー発行

1991年7月角川書店あすかコミックス発行「STOP劉備くん!」をもとに、
未収録作品、2005年発行「コミック三国志マガジン」収録作品を加えて編集。
初出は小説JUNE1987年2月号よりの連載。

新宿に出た(角川シネマに「羅生門」を観に行った)ついでに、紀伊國屋書店Forestに寄って、中村明日実子さん「同級生」と木下けい子さん「君によりにし」を買いました。「同級生」今更な感じですが、ずっと気になっていて、地元書店にはもう置いてなかったので、ここならあると思って。ネット買いもできますが、店頭で見つけると嬉しいものです。

そして店内には、映画「レッド・クリフ」公開中のためか三国志フェアのコーナーがありました。覗いたら、この復刻版「STOP劉備くん!」があったので、懐かしくて思わず手が出ちゃいました。あと「私説三国志」の未購入分を1冊。こちらも地元書店には置いてなくて、今までに入手したものは全てネット注文だったのですが、さすがというか当然このコーナーには全巻そろってました。私の様に「レッド・クリフ」で読もうと思った方が絶対いらっしゃるはず。「私説三国志」は未だ1巻目しか読み終わってないんですが、只今三国志がプチマイブームです。

「STOP劉備くん!」、この1巻目収録分は未読だと思いますが、小説JUNE読んでいた頃は掲載分を楽しみにしていました。三国志の英雄たちが、ほとんど2頭身の可愛らしいチビキャラで、時事ネタ込のギャグを披露してくれる4コマ漫画です。この復刻1巻の最初のお話も、関羽が兵糧詐欺に引っ掛る「俺俺文」。「ATMで大至急兵糧を振り込んでくれ」ってどうやって振り込むんだよソレ(…でも兵糧は取られたらしい^^;)

巻頭に「超ウルトラダイジェスト版『三国志』あらすじ」というのがあって、黄巾の乱→劉備と義兄弟の桃園の契~五丈原→仲達のクーデターにより晋時代へ、までが見開き1頁で描かれてます。あの長大なお話も大筋はこうなのねと、もの凄く大雑把ではありますが、解りやすい内容でした。しかも劉備玄徳さまは、単なる棚ボタ成功野郎ですが…。超ウルトラダイジェスト版はこちらからもご覧になれます。

昔々NHKの人形劇で観た劉備玄徳は、仁義を重んじる人格者に思えたけれど、その後ひょっとして正義感の強いただのお人良しなのではと、私にはイマイチ魅力が理解できない英雄になっていたんですが、白井さんの劉備くん解釈、なるほどと納得しました。周りに魅力的な人々が集まって来て、時に「殿、しばしお待ちを!」と言ってくれたりしたのが良かったんですかね。棚ボタ=天の采配、それも英雄の証かもしれませんし・・・。

そして、店には無かった「劉備くん それゆけ赤壁オリンピック 」、ネット注文しちゃいました。マイプチ三国志ブーム、何処へ行くのやら(笑)
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