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「私説三国志 天の華・地の風」 完全版
2008-11-19 Wed 00:27
江森備 著
ブッキング発行 全10巻(2007年7月 ~ 2008年4月)

初出は、小説JUNE13号(1985年6月)~ 59号(1993年2月号)。光風社出版より1986年12月~1993年6月に計5巻が発行された後、98年5月に同社より5巻までが再発行され、引続き98年11月の9巻までが発行されて完結しました。

長らく絶版状態でしたが、昨年めでたく復刊ドットコムにて、旧版に加筆訂正をした完全版として復活しました。小林智美さんの挿絵とカバー装画がないのは残念ですが、このまま幻の名作となってしまうのかと思っっていたので、嬉しかったです。

と言いながら、前々から読んでみたいとは思っていたものの、復刊してすぐには手が出せずにいたんですが、この度映画「レッドクリフ」をきっかけに読み始めました。

三国志は若い頃(20年位前)に吉川英治版を読んでいたので、何の予習もせずに映画を観に行ってしまったんですが、ダメでした。すっかり物語も登場人物も忘却の彼方…。孔明くらい(あと劉備・孫権・曹操とか)は覚えてましたが、そもそも周瑜を忘れていたので、話になりません。これはちょっと復習しなくちゃな、と思った時読みたくなったのは、吉川版ではなくて、この「私説三国志」でした。

映画はそのタイトル通り、三国志の中でも有名な赤壁の戦いを描いています。
後漢末期、斜陽の漢王家を手中の駒として、大義名分と圧倒的な兵力を擁し、対立する劉備に迫る曹操。窮地に陥った劉備軍の軍師孔明は、こちらも三国の対立関係にある孫権軍と、同盟を組んで曹操を迎え撃とうと考え、孫権側の提督である周瑜に接触する。同盟と開戦に向けて、孫権の同意を得ることはできるのか…。

という出だしで、クライマックスの赤壁の戦いはパートⅡで描かれることになってます。
周瑜さん、孔明さんが主役ですので、二人が互いの人格と能力を認め、信頼と友情を抱きつつ戦いに臨む、という方向に行きそうです。惹かれあっていく二人の間を流れるものに触れ、これは吉川版より江森版を読んでみたい、と思ったのでした。

「私説三国志」は、丁度「レッドクリフ」と同じ赤壁前夜から物語が始まります。まだ1巻ですので先は長いですが、歴史小説としても読み応えがあって面白いです。そして何より、周瑜に体は許しても、決して屈することなく冷静な孔明が、これからどう行動していくのか楽しみです。何となく私の中では掴みどころがない感じだった孔明像が、新たなものに変わりそうです。

その体を自由にしながら、少しも自身に靡かぬ孔明に、一層の苛立ちと執着を示す周瑜。対して、主君劉備玄徳への忠誠と深い思い(想いなのか?)を胸に、いかなる事があろうと揺るがぬ切れ者の軍師といして振舞う孔明。この孔明の姿勢に、何かゾクゾクとさせられるものあります。この二人の間には、「レッドクリフ」にあるような、無言で琴を奏でながら惹かれあい理解を深める、という関係になり得る情は生まれません。映画のこの場面は好きでしたが、江森さんの描く二人にもひきつけられます。

1巻所収は、小説JUNE1985年6月・8月号に掲載された江森さんのJUNEデビュー作「わが天空の龍は淵にひそみて」と、85年10月・12月号掲載の「沫雪は千重に降り敷け」です。

さて、「私説三国志」を読みだしたら、懐かしくなりまして、またぞろ超暇人な作業を始めました。JUNE「小説道場」投稿作品リストです。まだ第20回までですが、後もボチボチ書き出して行く予定です。
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コメント
■こんばんは
ご無沙汰してます(^-^)
「私説三国志」今でも夢に見ます(笑)
復刊していたなんて!!
引っ越しとかトラブルとかで
手元には残ってないのです。
あああ、読みたいです~
そういえば、2、3年前、お菓子の三国志フィギュア(海洋堂)大人買いしたなあ(笑)
思いがけない情報ありがとうございます。
投稿作リストがんばってください。
2008-11-19 18:59 | URL | ばーど #iDX8.YKs | [内容変更]
ばーどさん、こんばんは。
こちらこそすっかりご無沙汰しております。

「私説三国志」、夢に見るほど愛読されていたんですね!
当時光風社から出ていた「間の楔」とか柏枝真郷さんのデスぺラードシリーズとか、
栗本先生の「朝日のあたる家」とかはその後文庫化されたましたが、
「私説三国志」は絶版になったままで、残念だなぁと思ってました。
それにしても、復刊リクエスト投票して下さった皆様、ありがとうございました。
復刊ドットコム、いい仕事してくれましたね。

お菓子の三国志フィギュアなんてあったんですね(^-^)
見たら欲しくなりそうです。

投稿作リスト、今日も書きかけたんですが、
柏枝真郷さん初登場のあたりで眠くなってきて…。
気長に頑張りたいと思います。
2008-11-20 00:48 | URL | ヒトコ #hHr8eLEw | [内容変更]
「私説三国志」は、友人がハマっていたのですが、いかんせん、中国モノは名前(字とかややこしすぎる…)を覚えづらく、わたしは1巻の途中で挫折した記憶があります……。

でも! そうかー、周瑜と孔明が関係しているんですねぇ。って、これも、「レッドクリフ」の公式サイトを見て(一応、これから見るつもりなのです…)「なるほどね!」と盛り上がっているので、想像できた次第です。

歴史モノ、意外なところでハマると大変ですよね……。わたしはこのごろ、秋月こおさんの「幸村殿、艶にて候」にハマって大変です……はい……。

投稿作リストも楽しみにしています!
2008-11-25 23:02 | URL | lucinda #- | [内容変更]
lucindaさんも「レッドクリフ」観に行かれる予定なんですね!

「私説三国志」の方は、家で余計な作業をしていた為(リストお陰様で終わりました)、通勤中にぼちぼち読んでいるので進みませんが、映画を観て少し思い出したので、楽しませてもらってます。

中国歴史モノも面白いんですが、名前がホントにややこし過ぎです。何か同じ様な名前の人が多いんですよね。昔三国志を読んでた時も、誰がどうだか途中から解らなくなったりして…。結局、上にも書いた主要4人くらいしか覚えていなって事になっております(^^;)

「幸村殿、艶にて候」3巻まで出てますよね。何度か買おうとして思いとどまっているのですが、面白そうですね。私も読んだらハマりそうな気がします。やっぱり日本の歴史モノはいいですね!
2008-11-27 02:53 | URL | ヒトコ #hHr8eLEw | [内容変更]
■管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008-12-07 23:31 | | # | [内容変更]
12/7にコメントを下さった方、ありがうとうございます。
私説三国志は、中国の古典である三国志演義をベースにしているだけあって、
なかなか読み進むのに時間がかかる作品ではありますが、
今まで漠然と名軍師のイメージしかなかった孔明を、
弱さと強さを併せ持った魅力的な人物として読ませていただいてます。
結末は解っていますが、これからどういう思いを抱いてそこへ到達するのか、
何とか最後まで読んでみたいものだと思っています。
2008-12-08 22:24 | URL | ヒトコ #hHr8eLEw | [内容変更]
■はじめまして
うんと過去記事なのにコメつけてすみません!
つい最近榎田尤利さんを知り、小説道場出身だと知って小説道場の古本を手に入れまして、当時江森さんの作品を夢中で読んだのを思い出して、こちらへお邪魔しました。
 復刊されていると知り嬉しい限りですが、挿絵がないとのこと。残念です。
 光風社から出版された本より、雑誌掲載時の挿絵が好きだったのですが、当時貧乏学生だった私は先輩から借り読みしていたので手元に無いんですよね。
 今や、電子書籍なんて便利なものがあるので、そちらで初掲載時そのままの作品を読める日が来ないものか、
切に願うばかりです。
 同世代のかたのブログにめぐり合うことが出来てとても嬉しいです。
またお邪魔させて頂きますねw
2012-05-04 20:56 | URL | クロ #e8dqewdg | [内容変更]
■コメントありがとうございます!
クロさん、はじめまして。
近頃すっかり更新サボっており、心苦しいかぎりですのに、
昔の記事にコメントまでいただけて、ありがとうございます。
こちらこそ、同世代の方に寄っていただけて、とっても嬉しいです!

江森さんの作品を連載当時に読んでいらしたんですね!
私は復刊で初めて全編を読ませていただいので、
挿絵入りは光風社版を少し読んだだけなのが残念です。
雑誌掲載当時の挿絵入りで読んでみたいですね。

榎田尤利さんは、ちょうど小説JUNEを読み始めた頃に「魚住くん」を
連載されていて、その後も好きな作家さんです。
その「魚住くん」は小説道場投稿作品だったんですね。

こんな所ですが、もしよかったらまたお立ち寄りくださいませ。
よろしくお願いします。
2012-05-06 20:55 | URL | ヒトコ #- | [内容変更]
■Resありがとうございますw
お忙しいところ、レスつけて下さいましてありがとうございました!
榎田尤利さんの他にも英田サキさんなど、有名な方が
道場に名を連ねていらっしゃったんですね。
ヒトコさん作成のリスト、たいへん参考になりました。
マンガのほうが好きだったので、BL小説は殆ど初心者なので…。

ブログを拝読しまして、烏城あきらさんの作品に
俄然興味が湧きました。
早速読んでみようと思っています。
これからも参考にさせていただきますねw

2012-05-13 21:56 | URL | クロ #- | [内容変更]
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