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年末、孔明さんにハマる
2008-12-31 Wed 01:16
「私説三国志」6巻に突入した処で、プチ三国志ブームから孔明さんブームにシフトして、孔明本を色々拾い読みしてます。なので只今、本編読書は少々停滞中です。

諸葛亮孔明、江森さんの作品を読むまでは、三国志で一番印象に残る人物ではあっても、深く興味を持つ程の魅力を感じない人でした。何かやけに優等生なイメージを受けるのに、天才軍師といっても後半あんまり勝ってないし、その策も凄いんだか卑怯なんだかよく解らなかったし(^^;)、結局何だか中途半端なまま五丈原だし…。
でも「私説三国志」を読んだら何故だかハマりました、孔明さんに。

そして、面白そうだと図書館で借りた「泣き虫弱虫諸葛孔明」(酒見賢一著 文芸春秋刊)では、「何故この男が稀代の軍略家と讃えられるのかさっぱり分からない」とか、「おとなげない男」とかいう序章部分の孔明評に、妙に共感しました(笑) 本編はまだ詳しく読んでないですが、酒見さんの孔明は我が道を行く奇人変人さんです。江森さんの孔明とは全く違って、自分の存在に対する悩み葛藤は一切なくて幸せそうですし、全体的にコメディーです。
おかげで「私説三国志」10巻を読んだ衝撃から復活することができました。

他に図書館で借りているのは
「三国志演義」(羅貫中著 井波律子訳 ちくま文庫)全7巻のうち6・7巻
「正史三国志」(陳寿著 裴松之注 井波律子訳 ちくま学芸文庫)全8巻のうち5巻「蜀書」
私たちが俗に三国志と言うのは、劉備玄徳の蜀漢を中心に描かれた「三国志演義」で、吉川英治版はこれにそった物語でした。著者の羅貫中は三国志の時代から1100年程後の明代初期の人だそうです。

「正史三国志」は、あの邪馬台国の記述がある「魏志倭人伝(正式には魏書東夷伝倭人条)」も書かれている歴史書です。著者の陳寿は孔明の亡くなる前年(233年)の生まれで、最初は孔明のいた蜀漢の役人だったそうで、蜀が魏に降伏した後、魏の役人を経て晋の時代に「正史三国志」を書いたようです。なので三国志とは言っても、全65巻の内30巻が「魏書」で「蜀書」は15巻だけ、しかも孔明の為政者としての資質は認めながら、軍事面については批判的です。

その陳寿三国志に注釈を付けたのが裴松之(372年生)で、様々な文献から関連記事を引用しています。裴松之自身は「作り話が多い」と評しながら引用している「蜀記」というのがあるんですが、ここでは孔明さん大絶賛されています。「三国志演義」の孔明も、こんな裴松之の注釈を下敷きに生まれたものと思われます。

今読んでいるのは、孔明小説としては正統派なのかなと思われる陳舜臣さんの「諸葛孔明」(中公文庫) です。陳舜臣さんは他に三国志本も書かれてますが(未読)、その上でまた孔明を書いていることに興味を持ちました。季刊「中央公論文芸特集」に1985年秋から1990秋まで連載されていたというので、雑誌連載開始が江森さんの「私説三国志」と同じ時期なんですね。ちょっとビックリ。

それから「劉備くん赤壁オリンピック」(白井恵理子著 メディアファクトリー2008年11月刊)
みなさんあいかわらず可愛らしくお間抜けでした。
帯に「誰も死なない三国志」とあったのが印象的です…。
続きはYAHOO!コミックで読むことが出来ます。

こんな訳で、他のBL本は近頃あまり読んでないんですが、ホワイトハートから柏枝真郷さんの新刊「ホーリー・アップル」が出ていたので買いました。「硝子の街にて」以来、久しぶりのパープル版です。

今年もあまり本の感想を書かずに一年が終わりましたが、来年もまたマイペースでやっていこうと思います。皆様一年間お世話になりました。よいお年を。
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「私説三国志 天の華・地の風」完全版 10巻!
2008-12-19 Fri 22:53
江森備 著
ブッキング 2008年4月発行

第6話「ゆけ 金色の翼」(5)
  1998年11月光風社出版発行「私説三国志 天の華・地の風 9巻」初出
外伝「死者たちの昏き迷宮」
  1995年6月角川書店発行「妖花」(ルビー・アンソロジーⅠ) 初出
外伝「桃始笑」
  1986年3月新書館発行「小説道場Ⅰ」初出
  1995年11月マガジン・マガジン発行「JUNE全集 第10巻」所収
 
遅々として読み進めない「私説三国志」ですが、ようやく3巻目も終盤にさしかかりました。読み始めると凄く面白くて引き込まれるのですが、人物名が難しい上に似たような名前が多いのと、馴染みのない地名が把握出来ないのとで、私には速読不可です。じっくり読まないと解らなくなる…。でも、結末は解っているのに、先が気になる…。

という訳で、次の4巻でとうとう劉備玄徳さまがお亡くなりになるんだと思ったら、我慢できずにそこだけ読んじゃいました。ビックリです。そんな展開なの! 玄徳さまへの思い(想い)だけは別格だと思ってたのに…。孔明さん、あなたというお方は、三国志演義とはすっかり別人ですね。もちろん吉川英治版三国志とも…。でも好きですよ。

そんな孔明さんが、三顧の礼を受けて玄徳さまのもとへ来た時はどうだったのかが気になって、10巻にある外伝「桃始笑」を読みました。1巻の「わが天空の龍は淵にひそみて」より前に書かれていて、1984年JUNE7月号の小説道場で江森さんが初登場した時の作品です。権力者の寵童だった子どもの頃の忌まわしい過去、具体的にではないにせよ、最初から玄徳さまには知られちゃってたんですね。それを知った上で自分を軍師として受け入れた玄徳を敬い、固い絆を結んだと思っていたのに、時の流れは人を変える、残酷なものです。

それでも、三国志演義にあるように玄徳さまに後事を託された孔明さんは、わが生涯の主と決めていた人との別れを悼むのでした。その後彼には、さらなる過酷な戦いの日々と、五丈原への道が待っている訳です。10巻を手に取ったついでに、どうせわかってる最後だからと、結末を読んでしまったんですが・・・。

これ、衝撃でした。江森さん、そう来ましたか! 三国志演義のエピソードを上手く取り入れて、物語内での世間への公式発表は演義を大きく離れることなく、全く別の驚くべき結末を描いています。秋風の五丈原、孔明さんそんな事になっちゃうんだ…。

一方、周瑜とは別に孔明さんと深い関わりを持つことになった魏延。吉川三国志では最後まで孔明に反逆を懸念され全く信用されてなかったのですが、同じ最期を迎えながら、こちらではとっても株を上げてます。

まさに江森さんの「私説」三国志です。こちらで演義と同じ終焉を迎えていたとしたら、孔明さんはとても悲しいだけの報われぬ思いだけが残る人でした。でも江森さんは彼に、自業自得を突き付けながらも、魂の救いを与えたのだと思いました。生涯逃れられなかった悲惨な過去より更に以前の、生まれたての子どもに戻っていくような、胎内回帰のような・・・。 
だから孔明さん、最後は幸せだったんだと思いますよ、あれでも。

孔明と周瑜の関係について

>この二人の間には、「レッドクリフ」にあるような、
>無言で琴を奏でながら惹かれあい理解を深める、
>という関係になり得る情は生まれません。

と前に書きましたが、「私説三国志」の孔明と周瑜の間にある情は、惹かれあい理解するなどという、生易しいものではありません。何というか、怨讐ともいうべき情愛です。孔明さんは最後までこの想いに囚われていました。魏延との間にあったのは、秘密の共有や打算から始まりながら、依存に近い関係かもしれません。

三国志演義に描かれる完全無欠の天才軍師諸葛孔明を、その公の姿を維持する反面、弱き心に流される自分との葛藤を抱え、同時に冷徹な非情さを持つ人物として描いています。一般に語られる孔明像とはかなり違う印象に驚きますが、私は、「私説三国志」で初めて孔明さんに心を動かされました。

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STOP劉備くん!
2008-12-11 Thu 01:40
白井恵理子 著
2005年11月 メディアファクトリー発行

1991年7月角川書店あすかコミックス発行「STOP劉備くん!」をもとに、
未収録作品、2005年発行「コミック三国志マガジン」収録作品を加えて編集。
初出は小説JUNE1987年2月号よりの連載。

新宿に出た(角川シネマに「羅生門」を観に行った)ついでに、紀伊國屋書店Forestに寄って、中村明日実子さん「同級生」と木下けい子さん「君によりにし」を買いました。「同級生」今更な感じですが、ずっと気になっていて、地元書店にはもう置いてなかったので、ここならあると思って。ネット買いもできますが、店頭で見つけると嬉しいものです。

そして店内には、映画「レッド・クリフ」公開中のためか三国志フェアのコーナーがありました。覗いたら、この復刻版「STOP劉備くん!」があったので、懐かしくて思わず手が出ちゃいました。あと「私説三国志」の未購入分を1冊。こちらも地元書店には置いてなくて、今までに入手したものは全てネット注文だったのですが、さすがというか当然このコーナーには全巻そろってました。私の様に「レッド・クリフ」で読もうと思った方が絶対いらっしゃるはず。「私説三国志」は未だ1巻目しか読み終わってないんですが、只今三国志がプチマイブームです。

「STOP劉備くん!」、この1巻目収録分は未読だと思いますが、小説JUNE読んでいた頃は掲載分を楽しみにしていました。三国志の英雄たちが、ほとんど2頭身の可愛らしいチビキャラで、時事ネタ込のギャグを披露してくれる4コマ漫画です。この復刻1巻の最初のお話も、関羽が兵糧詐欺に引っ掛る「俺俺文」。「ATMで大至急兵糧を振り込んでくれ」ってどうやって振り込むんだよソレ(…でも兵糧は取られたらしい^^;)

巻頭に「超ウルトラダイジェスト版『三国志』あらすじ」というのがあって、黄巾の乱→劉備と義兄弟の桃園の契~五丈原→仲達のクーデターにより晋時代へ、までが見開き1頁で描かれてます。あの長大なお話も大筋はこうなのねと、もの凄く大雑把ではありますが、解りやすい内容でした。しかも劉備玄徳さまは、単なる棚ボタ成功野郎ですが…。超ウルトラダイジェスト版はこちらからもご覧になれます。

昔々NHKの人形劇で観た劉備玄徳は、仁義を重んじる人格者に思えたけれど、その後ひょっとして正義感の強いただのお人良しなのではと、私にはイマイチ魅力が理解できない英雄になっていたんですが、白井さんの劉備くん解釈、なるほどと納得しました。周りに魅力的な人々が集まって来て、時に「殿、しばしお待ちを!」と言ってくれたりしたのが良かったんですかね。棚ボタ=天の采配、それも英雄の証かもしれませんし・・・。

そして、店には無かった「劉備くん それゆけ赤壁オリンピック 」、ネット注文しちゃいました。マイプチ三国志ブーム、何処へ行くのやら(笑)
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JUNE誌の履歴書
2008-12-01 Mon 01:00
JUNE誌の本家本元サイト「June-NET」によりますと、この度、マガジン・マガジンからボーイズラブ部門を独立させて「株式会社ジュネット」を設立されたそうです。

JUNE誌の発行元は当初の(株)サン出版から、1991年の(株)サン出版組織再編成統合により(株)マガジン・マガジンとなり、今後は(株)ジュネットになるわけですね。私の中では、小説JUNEが2004年4月号で休刊となった後、JUNE誌は過去のモノになってしまったのですが、現在も「コミックJUNE」は隔月刊で発行されています。小説JUNE2003年10月号が25周年記念号でしたが、それから5年、この10月で30周年だったんですね。

ちょうどJUNEリストに追記などしていたところですので、
「ガバチョの部屋」さんの「JUNE系小説」「JUNE系コミック」、
「ショタやおい雑記」さんの「JUNEの傍系」
なども参考にさせていただき、JUNE誌の発行年をまとめてみました。

コミックJUN 1号:1978年10月号
コミックJUN 2号:1978年12月号

JUNE 3号:1979年2月号(コミックJUN改題)
   ↓
JUNE 8号:1979年8月号

JUNE 復刊1号:1981年10月号
   ↓
JUNE 85号:1995年11月号

小説JUNE 1号:1982年10月号
     ↓
小説JUNE 152号:2004年2月号
小説JUNEDX(153号):2004年4月号

JUNE新鮮組 1号:1995年2月号
JUNE新鮮組 2号:1995年8月号

コミックJUNE 1号:1995年7月号
コミックJUNE 2号 (発行月不明)

ヴィジュアルJUNE:1996年1月号
ヴィジュアルJUNE:1996年4月号

別冊JUNE 1号:1996年9月号
別冊JUNE 2号 ~ 7号 (発行月不明)
別冊JUNE 8号:1997年7月号

コミックJUNE 3号:1998年8月号
コミックJUNE 4号:1998年12月号(刷新第一弾)
コミックJUNE 5号:1999年2月号
コミックJUNE 2008年現在隔月刊行中

恋JUNE 1号:2006年4月
恋JUNE 2号:2006年9月
恋JUNE 3号:2007年1月
恋JUNE 4号:2007年5月
恋JUNE 5号:2007年10月
恋JUNE 6号:2008年3月
恋JUNE 7号 2009年1月発売予定

JUNE8号(1979年8月)からJUNE復刊1号(1981年10月)まで2年間、JUNE誌は一時休刊状態になっていました。この間に、1979年9月の「真夜中の天使」と1981年9月の「翼あるもの」、栗本薫さんの2作品が文藝春秋社より刊行されています。

そして、JUNE小説に大きな影響を与えた「中島梓の小説道場」は、JUNE1984年1月号から始まって、95年に小説JUNEに移ってこの年いっぱい連載されました。

1985年8月には、1984年6月号から小説JUNEに連載された榊原姿保美さんの「龍神沼綺譚」が光風社出版より刊行され、86年には、小説道場出身の江森備さん「私説三国志」も同社から刊行が始まりました。

1991年から、JUNE連載の栗本薫さん「終わりのないラブソング」が角川スニーカー文庫で刊行されましたが、同文庫では他にも、「そして春風にささやいて」(タクミくんシリーズ)や三田菱子さん、原田千尋さん、野村史子さんなどのJUNE小説が刊行されました。
そして、92年12月には角川ルビー文庫として、初のJUNE系(BL系)文庫レーベルが生まれることになります。

JUNE誌の方は、「JUNE」を引継いだ形で1996年1月に創刊された「ヴィジュアルJUNE」が2号まで発行された後、96年9月に「別冊JUNE」が創刊され97年7月号まで発行されました。97年8月以降は、隔月刊だった「小説JUNE」が月刊となり2002年2月まで続きましたが、02年4月以降は隔月刊に戻っています。

「コミックJUNE」は1995年7月にJUNE増刊号として出ましたが、2号が出た後しばらく間を開け、1998年8月に小説JUNE増刊として3号が出ています。続く98年12月の4号は、(刷新第一弾)と銘打っていて、編集後記には「ボーイズの娯楽の王道」という文言もあったりします。 以降その路線となった様で、99年2月の5号と続いて、現在は隔月での定期刊行となっています。
2006年4月創刊の「恋JUNE」も、不定期ながら続いていくようですね。
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