スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ↑top
「小説道場」投稿作品リスト、完了。
2008-11-27 Thu 02:36
ここのところ、投稿リストを書きだすために「小説道場」を拾い読みしていました。
うっかりすると、道場主中島梓先生の熱意に引込まれて熟読してしまい、作業が進まないのが難点でした(^^;)  「小説道場」については以前も書いていますが、あらためて読んでみると、JUNE小説が隆盛にともなって変容していく過渡期を、追体験しているような気になってきました。

中島梓道場主による薫陶により、門弟たちの作品がJUNE誌で人気を得て、さらに単行本や文庫本を出す人気JUNE作家を輩出することになりました。1992年頃までは、それをとても喜んでいたいた様子の梓先生でしたが、JUNE1994年2月号で次のようなお話をされています。
第六十一回 年頭のご挨拶より。

去年は角川ルビー文庫の創刊(注:92年12月だが…)をはじめ、JUNE小説、「新耽美小説」などがたいへん市民権をひろげてきたように見える年であった。この小説道場の門弟からもずいぶん、プロの作家として作品が刊行されるものがあいついだし、またそれがなかなかの売れ行きを示したりと、世の中が大きく変わりつつある印象があった。

今年1994年がどのような年になるかはわからないが、いったんこちらに向かって動き始めたものは何の理由もなく別の方向に向かってゆくことはないだろう。これから先JUNE小説を書いてゆく人々、また小説道場に投稿してくれる人々にとっては、JUNEというジャンルは私がただ一人「真夜中の天使」を出版してありとあらゆる「ヘンタイ」の評判をとっていた当時とは存在の仕方がまったく違っている。

それがいいことであるのか、デメリットである部分もあるのか、それはあまりに複雑な要素を持った問題で簡単にはわかりようがないが、ともあれこの一年が去年よりもJUNE小説を書く人々にとっても、読む人々にとってもよりよい年であるように個人的には道場主としても期待したいところであります。
94年初頭というと、まだボーイズラブという呼称が一般化する前だと思いますが、そういう時代に向かって行きそうな予感に、戸惑っておられますね。この後しだいに道場主の投稿作品への違和感が見え隠れしはじめて、95年に入ると「小説道場」存在意義に疑問を持つようになります。結局その年末には梓先生による「小説道場」は終了してしまいました。

私が小説JUNEを読み始めたのは1998年。ちょうど、小説JUNE1号からのJUNE作家であった榊原史保美さんが「やおい幻論」を出された年でした。前年に発行された「新版・小説道場4巻」には、中島梓先生が「やおいゲリラ宣言」を書かれてましたね。私の知ってるJUNEは、既にボーイズラブの時代のJUNEだったんだなぁ、とあらためて思ったりしました。
それについては、また別の機会に書こうと思います。

そんな訳でJUNE「小説道場」投稿作品リスト何とか最終71回まで終わりました。我ながら暇人だと思いますが、年末に向かってやらねばならぬ家の事など色々考えると、つい逃避行動にでる悪い癖が…。ついでに、JUNEリストの方も少し追記しました。
スポンサーサイト
別窓 | JUNE・やおい・BL | コメント(2) | トラックバック(0) | ↑top
「私説三国志 天の華・地の風」 完全版
2008-11-19 Wed 00:27
江森備 著
ブッキング発行 全10巻(2007年7月 ~ 2008年4月)

初出は、小説JUNE13号(1985年6月)~ 59号(1993年2月号)。光風社出版より1986年12月~1993年6月に計5巻が発行された後、98年5月に同社より5巻までが再発行され、引続き98年11月の9巻までが発行されて完結しました。

長らく絶版状態でしたが、昨年めでたく復刊ドットコムにて、旧版に加筆訂正をした完全版として復活しました。小林智美さんの挿絵とカバー装画がないのは残念ですが、このまま幻の名作となってしまうのかと思っっていたので、嬉しかったです。

と言いながら、前々から読んでみたいとは思っていたものの、復刊してすぐには手が出せずにいたんですが、この度映画「レッドクリフ」をきっかけに読み始めました。

三国志は若い頃(20年位前)に吉川英治版を読んでいたので、何の予習もせずに映画を観に行ってしまったんですが、ダメでした。すっかり物語も登場人物も忘却の彼方…。孔明くらい(あと劉備・孫権・曹操とか)は覚えてましたが、そもそも周瑜を忘れていたので、話になりません。これはちょっと復習しなくちゃな、と思った時読みたくなったのは、吉川版ではなくて、この「私説三国志」でした。

映画はそのタイトル通り、三国志の中でも有名な赤壁の戦いを描いています。
後漢末期、斜陽の漢王家を手中の駒として、大義名分と圧倒的な兵力を擁し、対立する劉備に迫る曹操。窮地に陥った劉備軍の軍師孔明は、こちらも三国の対立関係にある孫権軍と、同盟を組んで曹操を迎え撃とうと考え、孫権側の提督である周瑜に接触する。同盟と開戦に向けて、孫権の同意を得ることはできるのか…。

という出だしで、クライマックスの赤壁の戦いはパートⅡで描かれることになってます。
周瑜さん、孔明さんが主役ですので、二人が互いの人格と能力を認め、信頼と友情を抱きつつ戦いに臨む、という方向に行きそうです。惹かれあっていく二人の間を流れるものに触れ、これは吉川版より江森版を読んでみたい、と思ったのでした。

「私説三国志」は、丁度「レッドクリフ」と同じ赤壁前夜から物語が始まります。まだ1巻ですので先は長いですが、歴史小説としても読み応えがあって面白いです。そして何より、周瑜に体は許しても、決して屈することなく冷静な孔明が、これからどう行動していくのか楽しみです。何となく私の中では掴みどころがない感じだった孔明像が、新たなものに変わりそうです。

その体を自由にしながら、少しも自身に靡かぬ孔明に、一層の苛立ちと執着を示す周瑜。対して、主君劉備玄徳への忠誠と深い思い(想いなのか?)を胸に、いかなる事があろうと揺るがぬ切れ者の軍師といして振舞う孔明。この孔明の姿勢に、何かゾクゾクとさせられるものあります。この二人の間には、「レッドクリフ」にあるような、無言で琴を奏でながら惹かれあい理解を深める、という関係になり得る情は生まれません。映画のこの場面は好きでしたが、江森さんの描く二人にもひきつけられます。

1巻所収は、小説JUNE1985年6月・8月号に掲載された江森さんのJUNEデビュー作「わが天空の龍は淵にひそみて」と、85年10月・12月号掲載の「沫雪は千重に降り敷け」です。

さて、「私説三国志」を読みだしたら、懐かしくなりまして、またぞろ超暇人な作業を始めました。JUNE「小説道場」投稿作品リストです。まだ第20回までですが、後もボチボチ書き出して行く予定です。
別窓 | 江森備 | コメント(9) | トラックバック(0) | ↑top
弥生美術館・高畠華宵
2008-11-11 Tue 23:32
今日職場で、9月の「深夜アニメの話で…。」に書いた、アラフォー世代の社員さんと二人きりになる時間がありました。彼女とはよく漫画などのオタクな会話をするんですが、今日の話題は美術館でした。

「竹久夢二美術館に行ったことありますか?」と聞かれたので、伊香保温泉に行った時に寄った話をしたのですが、彼女が言いたかったのは、本郷の東大裏にある方の美術館でした。私は東京の方は知らなかったので、「それは行ってみたい」と興味を示したところ、「ヒトコさん好きそうだと思ったんですよ」とのこと。そして、

「その隣に弥生美術館というのがあって、少年倶楽部とかの挿絵画家の作品が展示されてたんですが、ヒトコさん高畠華宵って知ってます?」といきなり何だかディープな方向に(笑) それは聞いたことありますが、何と言えばいいのか迷って、つい「耽美系の挿絵を描いた方ですよねぇ・・・」と答えたら、「耽美というかJUNE系ですよね」というリアクションが! 思わず「そうです」とか言いながら、職場でこんな会話してるって(他に聞いてる人は居なかったけど)、と焦っちゃいました。が、彼女はJUNE知ってる人だったんだ…。

高畠華宵の絵はもちろんJUNEで見たんですが、彼自身はJUNEが創刊される10年位前に亡くなっているので、JUNEの為の挿絵を描いたことはないんですね。でも、彼女が見た限りでは、女性の絵より少年の絵の方が生きいきと描かれていたそうです。こちらの美術館も行ってみたいです。

弥生美術館・竹久夢二美術館のサイトはこちらです。作家情報「高畠華宵」に所蔵作品の紹介もあります。時代の違いもあり作風はだいぶ違いますが、山本タカトさんや天野喜孝さんなどの作品の源流となるような、妖艶で耽美な雰囲気がありますね。そしてまた、度合いは違えど、デカダンスをまといつつ伝えられる情念という共通点が、まさにJUNEだと思います。

P.S.
左のリンクに入れてますJUNEリストですが、リンク切れになっているところが修復出来ないので、別URLでPUしました。
別窓 | JUNE・やおい・BL | コメント(2) | トラックバック(0) | ↑top
| グラス・エイジ |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。