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元BL作家さんと、書くことの意味。
2008-10-14 Tue 17:53
10年前、フジミにハマって小説JUNEを読み始めた時、フジミ以外に連載されていた人気作品のひとつが江上冴子さんの「エデンを遠く離れて」でした。

その他に連載されていた、剛しいらさんの「ドクター×ボクサー」、榎田尤利さんの「魚住くん」それに「フジミ」というラインナップの中では、学園モノということもあって、最初はお気楽な印象の作品でした。確かに他と比べたらJUNE度の低い作品だったのですが、時折登場人物にさせる自己分析・自己反省にハッとさせられる事がありました。

そんな事から、江上さんの他作品も読むようになって、今後に注目な作家さんのおひとりだったのですが、2002年に「エデン」の連載を終えられた後、小説をお書きにならなくなりました。小説JUNEでは「JUNE文学ガイド」と、それに続く「私だけの探美図書館」も担当させていたんですが、2003年4月号を最後にそちらの連載も終了されました。楽しみに読ませていただいてたので残念でした。

ひそかに、BL以外の小説を書かれる事も期待していたんですが、その後筆を折られて転職されました・・・。そしてこの夏、作家引退後も続けていらしたブログを閉鎖されました。時折読ませていただくのを楽しみにしていたので、ショックでした。

最後の書き込みに、
「小説を書かないでも、平穏に生きられるようになりました。今度は、ブログを書かなくても平気な人になりたいのです。」
とあったのが、胸にズシーンと来ました。

自分にとって、「書く」ことは、精神的なバランスの悪さや歪みを是正したいという欲求の表れであるが、「書く」ことで、自分の現実はなんら変わらない。書くことで現実を美化したり、正当化したりして、自分を守ってしまう。書くことに耽溺してしまうと、成長や変化のチャンスを失ってしまう。本当に書くことが仕事である方は、このような書き方は一切していない。
という事も書いておられました。

江上さんは商業誌に作品を書かれている間、同人誌活動は一切されていませんでした。ご自分なりのスタンスを常にきっちりさせて書かれていた、とても生真面目な作家さんだったのだと思います。そして、初めて作品を読ませていただいた時の印象とは裏腹に、とてもJUNE的な創作姿勢を持たれていた作家さんだったのかもしれない、とも思いました。

江上さんのブログ閉鎖、そして書くことの意味を提示されたこと、なんというか、この夏一番ショックな出来事でした。
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