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健全育成条例と権利条約
2010-12-18 Sat 01:20
12月15日「東京都青少年健全育成条例」の一部改正が都議会本会議にて可決されてしまいました。今回のおかしな規制強化には納得がいかず反対でしたので、非常に残念です。

この改正には弁護士山口貴士さんのblogでもその問題点を指摘されている「第7条第2号」の改正(改悪)があります。これは、現行条例でも「図書類又は映画等の内容」に対する性表現規制があるにも関わらず、「漫画・アニメーションその他の画像(実写を除く)」を対象とする性表現規制だけを強調したものです。しかも改正案にも「映画等の」と書かれているのに(実写を除く)っていうのは矛盾があります。

性表現に対する規制もある程度は必要でしょうが、法的な規制は最小限であって欲しいのです。知事が会見の度におっしゃる酷い漫画なら、「図書類」という事で現行条例での規制が可能なのではないでしょうか。書店やコンビニで販売される漫画も図書類に含まれるとしか理解できない私は、根本的に大間違いなのでしょうか・・・。

そして15日の可決を受けてのTV番組などが、あたかも今回初めて都条例に「性表現に対する規制」が出来たかの様な印象を持たせる報道だったのは、大きな誤解を招くのでやめて欲しかったです。現行条例で既に性表現規制はされています。にも関わらず更なる(しかも曖昧な)規制強化をしようとしている事に対して反対しているのです。

そもそも石原知事の会見での発言からして、今回の改正で初めて「性表現に対する規制」を盛り込めたかの様な言い方で、さらに改正反対派に対し「無闇に一切の規制に反対している子どもの敵」という印象を与える様な発言をし、人権意識が皆無としか思われない言葉を連発しているのには怒りを感じます。その前に、すでに性表現規制がある現行条例に今回の改正がなぜ必要なのか、納得のいく説明をしてもらいたいです。

「子どもを守る」為の条例という事になっているので、改正反対派は子どもの事を考えていない、という言う人もいますが、それは全く逆です。子どもの事を考えるからこそ、規制には慎重になって欲しいのです。規制ばかりに頼る事によって、子ども自身の判断力を育てる事の重要性を忘れてもらっては困ります。

特に性に関す問題は、生きていく上でとても重要なことです。子どもが自身を守るためにも、性の自己決定が出来るような教育も必要です。規制強化より先に、家庭や学校で、自他の人権問題も含めて「性と生」について子ども達に教えられるような支援をこそして欲しいのです。

「子どもを守る」といえば、日本は1994年に国連「子どもの権利条約」(日本では「児童の権利に関する条約」)に批准していますが、この条約の目的は「子どもにとって最善の利益を考慮する」ことです。

人権を大人の側からだけ見た場合、子どもはどうしても保護しなければならない対象としてのみ考えられがちです。保護する事は大切な事ですが、その場合の「保護」は、大人にだけに都合のいい方法に成ってしまう可能性があります。一見大切にされているようでも、そのかわりに全て大人の指示通りに行動しなくてはならなかったり、自分の考えを言う事も許されなかったら、子どもにとって幸せな事といえるでしょうか。

健全育成条例による様々な規制は、子どもを保護する上で有効な場面もあるでしょうが、行き過ぎれば大人にだけ都合のいい保護になってしまうのでは、という懸念があります。今回の改正案に、ちょっと待った!と言いたくなったのも、そういう心配が頭を過ぎったからです。特に性表現規制については、これによって子ども達が見る漫画やアニメからそういう表現が一切なくなるような方向へむかうとしたら、昔の純潔教育みたいな事になってしまうのでは、と嫌な気持ちになりました。

「児童の権利に関する条約」に関して、実は批准以来様々な逆風が吹いております。小学校の教科書に載っているのに先生方は内心眉をひそめ、地域の年配者が「権利ばかり主張して我がままになる」「紛争地域の子の為の条約であり、平和な日本の子には当てはまらない」と言うのを私自身実際に見聞きしています。

そしてこれは全国各地の自治体で「子どもの権利条例」を制定しようとする時に、反対派の方々から上がる意見と同じなのです。この方々の主張というのは、どこか健全育成条例推進派方々の意見と似ているなぁ、と思います。これは各地で「権利条例」VS「健全育成条例」な展開が頻発しているのではないか、と想像されます。東京でも「子ども権利条例」をつくる活動がされていますけれど、現知事のもとでは難しそうです。

しかし「児童の権利に関する条約」は、やたらに子どもの権利のみを主張するものではなく、他者の権利や公共性を考慮した一定の制限を課しながら、その中で最善の利益を受けられるようにというものです。たとえば義務教育は、子どもが教育を受けられる権利を保障するものであって、子どもの義務ではなく、保護者や社会が子どもに教育を受けさせる義務です。権利条約も同じように、子どもにとっての最善を大人が考える義務あるということを示しています。

それは子どもの言いなりなる事とは全く違います。子どもが成長する過程で必要な様々な知識を、その最善の利益を考慮して教える義務があるということです。子どもの主張にも耳を傾けながら、必要があれば、時に厳しく他者の権利や公共性について教えることも、その中に含まれると理解しています。

そして国は、子どもの養育及び発達には父母が共同に責任を有することを認めることとしています。法的な規制より先に、親が子どもの判断力を育てることに責任を持つということです。国や自治体はそこにまず留意し、我々親も上からの規制に頼らず、自分の価値観をしっかり持って、子どもと向き合わなくてはいけないということです。

性表現につてもある程度の規制は必要でしょうが、今回の様に漫画やアニメのみを対象として強調し、しかもその線引き判断が曖昧な規制というのは、子どもにとっての最善の利益とは思いません。そして親が子どもに見せたくないと思う性表現に出会った時、その理由を条令による規制に委ねるは間違えです。何故見せたくないのかは、親自身の責任判断と言葉で、ちゃんと伝えて欲しいのです。

子どもと情報・表現の自由については、下記の様な条文があります。「児童の福祉に有害な情報及び資料から児童を保護するための適当な指針を発展させることを奨励する」という文言もありますが、それには「第13条及び次条の規定に留意」することが求められています。
「児童の権利に関する条約」より

第13条
1 児童は、表現の自由についての権利を有する。この権利には、口頭、手書き若しくは印刷、芸術の形態又は自ら選択する他の方法により、国境とのかかわりなく、あらゆる種類の情報及び考えを求め、受け及び伝える自由を含む。

2 1の権利の行使については、一定の制限を課することができる。ただし、その制限は、法律によって定められ、かつ、次の目的のために必要とされるものに限る。

(a) 他の者の権利又は信用の尊重
(b) 国の安全、公の秩序又は公衆の健康若しくは道徳の保護

第17条
 締約国は、大衆媒体(マス・メディア)の果たす重要な機能を認め、児童が国の内外の多様な情報源からの情報及び資料、特に児童の社会面、精神面及び道徳面の福祉並びに心身の健康の促進を目的とした情報及び資料を利用することができることを確保する。このため、締約国は、

(a) 児童にとって社会面及び文化面において有益であり、かつ、第29条の精神に沿う情報及び資料を大衆媒体(マス・メディア)が普及させるよう奨励する。
(b) 国の内外の多様な情報源(文化的にも多様な情報源を含む。)からの情報及び資料の作成、交換及び普及における国際協力を奨励する。
(c) 児童用書籍の作成及び普及を奨励する。
(d) 少数集団に属し又は原住民である児童の言語上の必要性について大衆媒体(マス・メディア)が特に考慮するよう奨励する。
(e) 第13条及び次条の規定に留意して、児童の福祉に有害な情報及び資料から児童を保護するための適当な指針を発展させることを奨励する。

第18条
1 締約国は、児童の養育及び発達について父母が共同の責任を有するという原則についての認識を確保するために最善の努力を払う。父母又は場合により法定保護者は、児童の養育及び発達についての第一義的な責任を有する。児童の最善の利益は、これらの者の基本的な関心事項となるものとする
「児童の権利に関する条約」全文は外務省サイト内に掲示されていますので、参考にしてください。うちの母屋のサイトにも「子どもの権利条約」についての備忘録的コーナーがあります。
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11月30日、都議会傍聴&懇談会
2010-12-05 Sun 17:19
11月30日午後1時からの都議会本会議を傍聴してきました。
12時から傍聴券配布で、開催20分前には東京都交響楽団による弦楽四重奏の演奏がありました。こんなのあるんだ、とちょっとビックリ。都が作った財団法人なので、文化振興の意味があるのでしょうね。

曲目は、
モーツアルト:ディヴェルティメント 第1番 ニ長調
佐藤直樹:「龍馬伝」オープニングテーマ
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番

さて本会議、議員表彰や海外調査団報告など諸々ありましたが、
この日のメインは石原知事の所信表明。
青少年健全育成条例改正について下記のように触れていました。
犯罪に巻き込まれかねないインターネットの上の有害情報から子ども達を大人の責任で守る必要があります。また子ども達の目に決して触れさせてはならない漫画が通常の書籍と並んで店頭に置かれている状況を改善する取り組みにこれ以上の猶予は許されないと思います。これまでの議会などでの議論を踏まえあらたな「青少年健全育成条例」の改正をお願いします。
長い所信表明なかで「一言触れた」くらいの事でした。
東京都他にも問題山積なんです。
不必要な条例改正に時間を割かなくてもよいのでは・・・、と思いました。
石原知事所信表明、全編の映像はこちらから
(青少年条例について触れてるのは20分25秒頃です)
石原さんこんなに滑舌悪かったかなぁ、という感じでした。お疲れなんでしょうか。

11月に出された改正案の内容については、
下記の弁護士山口貴士さんのblogを参考にしてください。
「第7条第2号から見える「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」の問題点」
「第156号議案「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」の条文の検討」


本会議傍聴の後、3時から委員会室で行われた下記懇談会に参加。

『青少年条例「改正」案に関する議員と都民の懇談会』
主催:「有害」コミック問題を考える会2010

お話をしてくださったのは下記の皆さま。
弁護士:田中隆さん
日本雑誌協会:西谷隆行さん、高沼英樹さん
前衆議院議員:保坂展人さん
都議会議員:吉田信夫さん、西崎光子さん、福士敬子さん

田中さん
「青少年条例・12月改正案をめぐって」
(PDFをアップしてくださった方いたのでリンクさせていただきました。)
という自作資料を配布、それに沿って問題点を話してくださいました。

西谷さん
現行条例も良いとは思わないが、
今回の改正案で都がしようとする規制は、現行条例で可能ではないか。
東京都では他府県にはない「個別指定制度」も導入している。(参考:個別指定
出版社だけでなく、取次ぎや書店の方々と議論する場がある事が重要。

高沼さん
8月4日・30日に
「青少年健全育成のための図書類の販売等のあり方に関する関係者意見交換会」

が行われた。条例改正案は、規定が曖昧である。出版界としては作品に細かい規制をすることは自らの首をしめることになると思う。
11月29日の漫画家さんの記者会見で、新聞社の方から
「売り場の規制は表現規制にならないのでは?」
という質問があったが、売り場の規制は表現規制のうちで最もやりやすい方法である。
BPOに対してもっと強い規制をかけるという圧力がある。
(BPOってこちらのことですよね)

保坂さん
今回の改正案は、一部を規制したいが為に、大きな風呂敷をかけてしまおうという様な考え方。1999年に「児童ポルノ法」を作るとき、漫画アニメも今後の規制対象となるかという話もあったが、人権の尊重という考えでは、実際の被害者がいない問題であることから、取り上げられなかった。にもかかわらず都の条例に、という問題になっている。
青少年が性的な事柄に好奇心を抱かないという社会はあり得ない。それは正しく抱かなければならないだろうが、それがどういうものなのか規定するのは難しい。検閲社会にならないよう、都議の皆さんには頑張ってもらいたい。

吉田さん
条例改正には反対。撤回をのぞみ否決を目指す。
一定のルールを作ることを否定はしないが、最小限であるべき。業界の自主規制を尊重し、青少年の自己決定能力を高めることが必要。
石原都政になってから、治安対策一本槍になっている。知事は、条例改正をこれ以上猶予できないといっているが、学問的知見は見出せず、立法事実を明確に出来ない。

西崎さん
子どもの問題に関わっている弁護士の方などとも話をしている。「子どもを守りたい」という議員の方々は、規制でほんとうに守れると思っているのだろうか。規制に賛成する理由がない。今回の条例改正に反対する。

福士さん
最初から規制には反対。青少年が、性的な作品に触れたからといって、性犯罪に走るのだろうか? 自己判断が出来るようになることが大切。きちんと自分で考えることの出来る教育をしないで、規制ばかりしている。子どもを無菌状態で育てるのは危険。


お話くださった皆様、どうもお疲れ様でした。ありがとうございます。
皆さまのお話の後参加者からの質問もあったのですが、
今回はここまでにしておきます。
(一般の参加者は120名くらいだったそうです。)

議員の皆さんへの規制反対意見のメールやFAXで、非公開のアドレスへの大量メールなど、ご迷惑だったケースもあるようです。
規制反対の活動も節度を持って行わないと、と思いました。
なのに、司会の女性がメールや議員さんへの訪問を奨励していたのには疑問が・・・。

私も春にはメール送ったりしましたが、その後のツイッターなどでの一般反対者の様子に少々違和感があったり、実際に動いて時間を割いて頑張っていらっしゃる作家の皆さんに申し訳なく思ったり、色々とこの問題への自分の立ち位置が解らなくなっていました。

でも私が条例改正の問題を聞いて最初に感じた、上からいきなり規制される気持ち悪さ、それを忘れてはいけないんだと思いました。そして実際に親として感じた、性教育バッシング傾向や、子どもの権利に眉をひそめる様な姿勢の大人がいることへの疑問。今回参加くださった都議の皆さんのお話にもありましたが、行政も規制ではなく、自己決定や判断力を身につける教育に力を入れ、子どもの権利を重視した立場で子どもを守る事を考えてほしいのです。

出版関係でも表現者でもない私にとっては、表現規制の問題点は、そこのところだったんです。今回都庁に行って、何も出来ないから諦めよう、とは思わないようにしよう、と改めて考えました。
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都条例改正を考えるシンポジウムに参加しました
2010-05-18 Tue 10:53
『どうする!? どうなる? 都条例――非実在青少年とケータイ規制を考える』

主催:「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」代表者:藤本由香里(明治大学准教授)・山口貴士(弁護士・リンク総合法律事務所)

昨晩、主催者のお一人山口貴士さんのブログでお知らせのあったシンポジウムに行ってきました。場所は池袋の豊島公会堂。800席の会場に立ち見の方も多く、1000名以上の参加がありました。

司会進行 藤本由香里(明治大学准教授)

* 都条例改正の問題点
「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案 質問回答集」が隠している真の意図、都条例改正案の何が問題か-法的な理解(弁護士 山口貴士)
 
* パブリックコメントの中身、東京都が公開を渋ったその内容(西沢けいた都議)

* 都議会議員へのメール・手紙の中身
  谷岡郁子参議院議員
  吉田康一郎都議 松下玲子都議
  栗下善行都議 鈴木かつひろ都議

* 現行の条例に業界の自主規制 書協・雑協(日本書籍出版協会、出版の自由と責任に関する委員会 西谷隆行)

* 同人誌即売会の現状(全国同人誌即売会連絡会 中村公彦)

* 携帯フィルタリングの問題-EMA(モバイル・コンテンツ審査運用監視機構 岸原孝昌・吉岡良平)

* PTAは規制に賛成なのか? (作家 川端裕人・漫画家 環乃夕華)

* 海外からの見方と都条例-(翻訳家 ダニエル兼光真)

* マスコミの報道は適正か? 田島泰彦(上智大学文学部新聞学科憲法・情報メディア論)

* 出版労連(前田能成)「5月25日集会」のお知らせ

* 法学者の観点から見た都条例改正案 河合幹雄(桐蔭横浜大学法学部教授)

* 社会学者から見た都条例改正案 宮台真司(首都大学東京教授 18日総務委員会参考人)

* 作家さんからのお話 
  竹宮恵子 山本直樹 うめ
  有馬啓太郎 水戸泉(小林来夏)

詳しい内容は、sympathyserさんがブログ「赤い世界」にまとめてくださっております。またアキミさんは昨日のTwitterでの実況まとめをしてくださってます。毎度人任せで申し訳ありません…。

本日(5月18日)の東京都議会総務委員会において本会議にむけての方向性が決定される予定です。今回皆さんにお話を聞き、改正案を是非とも廃案にしてもらいたい思いが更に強まりました。

去る5月7日の都知事定例記者会見の中で、記者からこの問題について質問がでました。記者会見の様子は、東京都HP「都知事記者会見」の5月7日の録画映像で見ることが出来ます。テキスト版にはありませんが、石原さん「非実在青少年」を「非現実青少年」とおっしゃってました。知事の認識がこんなで・・・。

自分にも深い関わりがある、PTAの問題がありますが、それについては川端裕人さがブログ「リヴァイアさん、日々のわざ」に詳しく書いておられます。
私は息子が小学生の時、市小Pの役員をしました。自分の所が都小Pに参加してないのはもちろん知ってましたが、参加してるのが、たったの5区1村と島部の4自治体だけという少なさだとは今回初めて知りました。川端さんのお話での役員執行部に現役保護者がいないというもの更に驚きでした。都中Pや都高Pは参加校も多いですし、区市町村PTAの現役保護者が役員に上がってると思うのですが・・・。

どう考えても、保護者の総意として規制問題が出てきたとは思えません。
欠席ではありましたが、社団法人日本PTA全国協議会会長経験者の方は、個人のご意見として「親をこえて行政が規制すべき問題ではない」というコメントを寄せてくださいました。

そして作家の水戸泉さんも「道徳の問題を行政に決めてほしくない」とおっしゃっておられました。私も本当にそう思います。そういう問題を行政が規制しようとし始めるというのは、表現規制から言論規制につながる、ものすごく危険なことでもあると思うからです。

P.S.
宮台真司さんのお話は、漫画家森田崇さんのブログ「フラットランド」で詳しく紹介されいます。
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『非実在青少年』規制を考える-今後のこと-
2010-03-21 Sun 17:53
みなさま既にご存じと思いますが、懸案の東京都青少年健全育成条例の改正問題は、3月19日の都議会総務委員会にて、全会一致で継続審議ということに決まりました。(追記…3月30日の本会議で継続審議決定しました)

その日行われた都知事記者会見の中でも、記者からこの件について質問がでました。
記者会見の様子は、東京都HP「都知事記者会見」の3月19日の録画映像で見ることが出来ます。

記者からの「改正案の内容について、かなり反対意見も出ているがどう思うか。」という質問に、

「私もちょとまだ精読していないというか詳細に考えてないんですが、18歳という年齢の規範というものが今までの法令に追加になっているが、そこらへんの兼ね合いが色々誤解を受けたようだ。」と答え、継続審議になったので、そういう誤解を解いて、決して言論の統制とか表現の自由を阻害しない形で、ある程度の制限になるかもしれない…。という意向を示されてました。

別の記者の「そもそも表現に関することを、行政が規則を作って規制するという考え方自体に、抵抗を感じている人もいらっしゃるが?」という質問には、

「その表現が社会的に大きな害悪とうものをもたらしているなら、それは規制されるべきじゃないですか。…常識的にそういうモノの範疇を決めるということも必要ではないか、と私は思います。」と実在児童の写真を例に答えてました。

そこでさらに同記者から「実在する児童の被害を防止するという点に加えて、『非実在青少年』という言葉で表現される漫画とかアニメのいわゆる架空のキャラクターについても新たに規制を明記する、というのは必要だと思いますか?」と聴かれると

「私は残念ながら対象になっているのをあまり読んでないし見てもいない…」と答え、継続審議になったので、これから自分の目で見て判断する、とおっしゃっいましたが…。

石原さん、詳細に考えもしないで、対象にしようとしてる作品見もしないで、この改正案を都議会に提出したんですか(怒)

記者会見で石原さんは、表現の自由だからといってどんな悪影響のあるものもまかり通る訳じゃない、という内容の事をおっしゃってるんだけど、私だってそう思いますよ。でもそれは、すでに現行条例で対処出来る事ではないですか、と言いたいのです。記者さんもそこをもっと突っ込んで欲しかったです。

さて、継続審議になりましたが、状況は厳しいようで、ノンフィクション・ライター「松浦晋也さんのブログ」では、今後の動向についての問題点を示してます。
今回手紙やメールを出した議員さんのお礼状を、というのは確かに必要かもしれないと思いました。

それと、他でも言われてた事ですが、真のターゲットはBLと少女漫画ではないか、ってあたりは、ちょっと気になるます。どこから出た話なんでしょうか。

松浦晋也さんのブログにもmixiから転載記事がありますが、それとは別に、御覧になれる方は藤本由香里さんヤマダトモコさんのmixi日記も参考になさってください。

6月の都議会で廃案にするのは無理なので、落とし所を押さえた改正案に持って行くべき、というご意見もあるんですね。何だか政治の駆け引き難しく不安になるんですが…。個人的には再度メールやハガキを書く、くらいしか出来ないんですが、とにかく今後も気を抜かず注目して行きたいと思います。
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『非実在青少年』規制を考える-その4-
2010-03-18 Thu 17:52
すみません、この話題まだ続きます。それから、昨日UPしたその3は、何だかリンク切れのところがたくさんありましたので、修正しました。申し訳ありません。

さて、
東京都青少年健全育成条例の改正案は、本日18日から都議会総務委員会での審議となりましたが、18日が質疑で委員会の審議決定は19日です。さらに30日の都議会本会議に「委員会審査報告」として議案が上がることになるようです。各新聞社の報道によると、継続審議になる可能性が高いそうですが、廃案ではなくあくまで継続審議ですので、継続審議と決まっても、次回定例本会議がある6月まで採決が先送りされたに過ぎません。

これに先立ち、東京都青少年・治安対策本部は都HP「青少年施策」の頁に、3月17日付けで「東京都青少年健全育成条例の改正について」という、今回の改正についての見解を発表しています。

などと分かった様な事を書いておりますが、15日の集会に参加するまで、都議会の日程など全く関心がありませんでした。恥ずかしながら、今回初めて東京都のHPで委員会・本会議の日程や議事録を見ました。まして、議員さんにハガキやメールを送るなんて考えてもみなかったです…。

そもそも今回の「非実在青少年」問題にしても、twitteのタイムラインにその言葉を見かけなかったら、知らないままだったかもしれない、と思います。かろうじて問題意識あるネットワーカーの皆さんに救われました。

そして今回議事録など見ながら考えたことがあります。それは、自分がもし答申を作る側だったらどうだったろうか、という事です。私が都青少年問題協議会委員になることはほぼあり得ませんが、委員の中には同じ親として都小・中学校PTA協議会会長をされている方が入っています。私も息子が小中学校の時PTA役員(会長じゃないです)をしました。自校のPTA会長は市小・中学校PTA連絡協議会委員・役員になり、その中からまた都PTA協議会委員・役員を出します。地元市小Pは都小Pには参加してませんでしたが、中学はしてましたので、自分でなくとも一緒にPTA活動してる知合いが都青少年問題協議会委員なっていたかもしれないのです…。

そう思った時、子どもの為、それも子どもの通う学校の保護者の代表として発言を求められたら、自分は冷静に自分らくし本心からの意見を言えるだろうか、とちょっと心配になりました。一部の人の正義が世の中の正義となってしまうのは危険なことである、と里中満智子さんもおっしゃってましたが、子どもの為という正義感で、本筋を見誤らないようにしていきたいと思いました。

それとは別に、今回の改正案について親のひとりとして自省とともに思ったことは、親力(大人力)の低下です。性に関する問題、氾濫する出版物の問題、携帯やネットの問題…。親や大人は自力では手に余る子育て問題に突き当たると、ついつい公権力とか自分より強い力で何とか抑え込めないものか、と思ってしまうんですね。ネット上でも批判されてますが、親の無責任さ、と言われても反論できません…。

思春期を迎えた子どもを持つ保護者の皆さんが、本当に大変なのは良く解ります。家族で会話を持てと言われても、現実問題難しいときもあります。私も息子をどっかの寺に修行に出したい! と切実に思う事がありますもの(^^;) 今回の問題とは少し違いますが、戸塚ヨットスクール事件で、本来親が何とかすべき問題だったのに、あそこに頼ってしまった親の気持ち、解らなくはないです…。

もっとすごく些細なことですが、息子が小学校上がる時の学校説明会で、文具などの持ち物はキャラクター物禁止にしてもらえないか、というような要望を出した保護者がいました。学校側からは、そこまで禁止は出来ないっていう当然の返答があって安心しました。でもその位自分の家で考えて、親がキャラ物嫌なら子どもにそのことちゃんと納得させればいいじゃない、それが無理なら家訓とかで禁止してちょうだい、と言いたかったです(笑) まあそれも気持ちはわかるけど、あまりにも親として情けないです。

親もうちょっと頑張らなくちゃいけないんですよね。記者会見で竹宮恵子さんが、大学の保護者会で「『地球へ』は良い作品だけれど『風と木の詩』は子どもに読ませるのを考える…」と言われたエピソードを話しておられましたが、大学生の子に対してもそう思ってしまうとは、ちょっと考えモノです。竹宮さんは10代の少女たちにも性や諸々の問題を問いかける為にもこの作品を描かれたので、それに触れないことで健全に育つというわけでもないと話されてました。

「風木」は親子で読みましょうよ。そして何を問題視するのか話しあってほしい。中学生以上なら出来る、と私は思います。その為には親が、どんな切り口であっても、子どもと性を語りあう覚悟を持っていかなければ、と思います。私はBL読んで、自分が何故これにハマるのか考えて、初めて性と人権やセクマイ関係の本読んだり、お話を聴きに行ったりして、自分にとって性って何かを少しは考えました。おかげで、子どもと話す覚悟もできたつもりです。そして何より、自分の性の問題を考えたことで自分自身が救われました。もっと若い時にもっと突っ込んでこの問題を考えていたら、余計な逡巡をしなくてもよかったのかもしれない、とも思いました。だからこそ、今の10代の皆さんにも考えてほしいのです。

しかしここ何年か、学校関係でのセクシュアリティ関係の講演とか、保護者向けも含めあまり目にしなくなりました。息子が小学生の頃は、地元や近隣の家庭教育学級で親向けの講座が時々開かれました。何というか、保守的な政治家や役人が行き過ぎた性教育、などといって性教育バッシングにまわったような気がするんですが…。東京もじゃないですか? 子どもの性教育が難しければ、それこそ親への教育の場を作って、家庭での性と人権の教育が出来るように力を入れてほしいです。

なのに近年はバッシング傾向にありましたから、今回の性表現の規制を知った時、とても嫌な気分になりました。子どもにも親にも性や人権ついて学ぶ機会を与えないで、規制だけするってどいうことだろう、未成年に性は無い事にするのか?と大変気持ち悪い感情を持ちましたよ。かつての純潔教育が脳裏を過りました。

でも本当に子どもを守りたいなら、情報をシャットアウトするのではなくて、段階に応じて子どもにも知らせて、子ども自身が自分を守る力を育てるのを、親や大人が手助けしなくてはいけないと思います。18歳まで公が性に対する情報を無い事にして、18歳になった途端いきないり結婚も出来るのだし(女子は16歳だけど)性的に自立しなさい、っていわれても、それはどうなの?と疑問です。

たしかに人権侵害となるような創作物は好ましくありませんが、そういった作品の規制は、作中の架空人物「非実在青少年」の全ての性的表現まで対象としなくても、現行条例で充分対処できます。それに問題作品を自分の判断で拒否出来るようにするのが、最も確実に子どもを守る事になると思います。そういう感性を育てるためにも、青少年の性表現をすべて規制するのではなく、そうした表現に触れて考える機会も必要なのです。

漫画やアニメの表現の自由を規制することで、子どもが接して、性や人権や生き方について考えるきっかけとなるような作品までなくなってしまったら、逆に青少年の健全育成は図れないという事態になると思います。教訓的な話じゃなくて、漫画やアニメといった身近な作品からこそ、子どもは清濁併せ持つ人間という存在について、感じ考える機会を得るんじゃないかと思います。

長くなりましたが、そういうことで、ひとりの親としても今回の改正案は反対です。
都議へのメールなどは、長いと読まれないと思い、要点のみを数行にまとめました。
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『非実在青少年』規制を考える-その3-
2010-03-17 Wed 22:57
15日に行われた「東京都による青少年健全育成条例改正案と『非実在青少年』規制を考える。」パネリストの方々のお話、次回書き込めたらと思ってましたが、まだ全部メモから清書してません…。先日も紹介した「コデラノブログ4」の小寺信良さんが、皆さんのお話をわかりやすく書いてくださっているので、そちらを是非読んでみてください。

条例改正は明日18日、都議会総務委員会にて審議となっていますが、「朝日新聞」「東京新聞」の報道によると、継続審議ということになりそうです。しかし廃案になった訳ではなく、改正の可否を都議会で決する時期が先送りされただけなので、引続き何らかの働きかけをしていく必要がありそうです。

そんなわけで、自分なりに今後に向けてこれまでの経緯をもう一度おさらいしてみました。

平成22年1月14日、第28期東京都青少年問題協議会は下記答申を提出しました。 
「メディア社会が拡がる中での青少年の健全育成について」
内容は
第1章 ネット・ケータイに関する青少年の健全育成につ
第2章 児童を性の対象として取り扱うメディアについて
第3章 青少年の健全な成育を取り巻く環境整備について
となっており、第2章の2「児童を性の対象として取り扱うメディアの現状を改善するための方策等」の(3)「児童の性的行為などを描写した漫画等が自由に販売等されていることについて」(44頁~)が「非実在青少年」規制に至る問題の個所だと思われます。

「第28期東京都青少年問題協議会議事録」によりますと、
この答申は、平成21年11月24日の第1回拡大専門部会にて「答申素案」を審議し、11月26日~12月10日まで都民意見を募集しました。素案は、東京都ホームページ「第28期東京都青少年問題協議会答申素案及び都民意見の募集について」の頁に資料として添付されています。

東京都青少年問題協議会 答申(素 案) 平成21年11月24日
「概要」  「本文」

そして12月17日の第10回専門部会にて、素案についての都民意見をふまえて「答申案」を審議しています。議事録の7ページあたりから、児童を性的対象とするメディアと表現の自由について書かれています。

これらを経て出来たのが上記の答申で、それを受けて2月24日に都議会に提出されたのが今回問題になっている条例改正案です。現行条例との改正案を比べて解りやすく紹介されている「Dragon’s eye」さんの「東京都青少年の健全な育成に関する条例(差分)」を参考にしてください。問題になっているのは 第三章 第七条 です。 

改正案が提出されてから審議まで1ヶ月無いという慌ただしさですが、改正を求める答申は1年かけて検討審議されていたのです。「非実在青少年」規制が具体的に示されたのは条例改正案となった時点ですが、そこへ向かっての動きは、実は昨年秋からあったわけです。そして議事録を読んでみると、都青少年問題協議会の専門部会は公開されていて傍聴可だった事がわかりました。しかも答申素案が出た後、都民が意見を言える場もあった…。私は迂闊にも全く知りませんでした。

ただ、健全育成条例についてこうした動きがあったことは、よほど関心をもって注意深くネットなどをチェックしていないと、本当にわかり難いものだと思います。これから都ホームページ要チェックです。自分が知らないうちに、何もできないで、自分の生活に関わる重要な事が公に決まってしまう悔しさは、もう味わいたくないです。裁判員制度が、善し悪しの前にそうだったので…。

以下関連サイトの紹介です。

◇ネットで意見表明されている方々

都議会議員の福士敬子さんはご自身のサイトで反対表明。
「私は東京都青少年条例改悪に対して断固として反対します!」

社団法人日本図書館協会理事長による、都知事・都議会議長への要請
「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」について(要請)

伊藤剛さんのブログ
「東京都青少年健全育成条例案に対する東京工芸大学マンガ学科教員一同の意見書 」

14日のJ.GARDENでアンケートを取り都議に陳情書を出された作家さんのサイト
「LOVE&PEACE」

全国同人誌即売会連絡会サイト
「東京都青少年健全育成条例の改定案について」

15日都庁での記者会見に出席された宮台真司さんもブログに
「東京都青少年健全育成条例改正についての意見書」を書かれています。
宮台さんは一昨年首都大学東京教授として第27期都青少年問題協議会委員もされていたました。そのためか非常に慎重な論調になっていて、ちょっと難しいのですが(私が無能なんですが)、「15日都庁での記者会見(映像)」でのご意見はとても解りやすい内容でしたので、他の方々のご意見もふくめて聞いてみたください。

◇最後にまとめ系のサイト紹介

「女性向け創作活動をしている人の為の、非実在青少年規制対策まとめサイト」
「非実在青少年」規制問題・対策まとめ
「弁護士山口貴士大いに語る」
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『非実在青少年』規制を考える-その2-
2010-03-16 Tue 04:57
今回の東京都による青少年健全育成条例改正案で最も大きな問題点だと感じたのは、この案件を広く都民に知らせて合意を得よう、という姿勢が全く見られないことです。今回のイベント代表者である藤本由香里さんも、ネットでちらほら「非実在青少年」という言葉を目にした時は、「これはネタだろう」と思ったくらいだそうですし、竹宮恵子さんも今月8日に初めて知り、あわてて学部長を勤める大学の教授会で取り上げた、という経緯があるそうです。

実際には1月にまとめられた「東京都青少年問題協議会 答申」を受けて、2月中に今回の改正案が都議会に提出されたようです。私もまだ読んでませんが、詳しい経緯は
「第28期東京都青少年問題協議会議事録」
「東京都青少年健全育成審議会 会議資料・議事録」
を参考にしてください。

今回、都庁議事堂会議室でのイベント実施に尽力くださった、民主党都議会議員吉田康一郎さんのお話。上記答申は大変問題のある意見で、提出された条例改正案では多少修正されたが、まだまだ多くの問題を含んだ内容になっている。しかし改正案の目的が「児童が性的に搾取される事態を防止する為」という大義名分を全面に出しているので、非常に反対し難い状況にある。だが、児童を守る目的であっても、その手段には大いに問題がある。そしてこの現状を一般の人々に知ってもらう機会も少なく、改正案反対は現在まだ大変厳しい状況にある、とのことです。

また、前衆議院議員の社民党保阪のぶとさんは、国会でも児童ポルノ規制について議論はされるが、国の法律である表現の自由を規制することには対しては慎重であるのに、今回の都条例改正案では表現の自由にまで規制対象の範囲を広げていることに対し、大変な疑問を感じる、とおっしゃってました。

山口貴士弁護士は、表現の自由は一度規制されしまうと、復活出来難くなってしまう事を懸念しておられ、議会は多数決によるが、多数決が必ずしも正しいとは限らず、一度決まると取り返しのつかない事に対し安易に多数決で決めてはいけない、とくに表現の自由のという曖昧な部分を含む事柄について、多数決で決めてよいのか、と疑問を呈しておられました。
そして、保阪さんがおっしゃった様に、国会では難しい表現の自由への規制、これを都政レベルの条例から行おうとする展開は、警戒すべき流れである、ということなのです。

こうした状況の中で、議員の方々が参加して下さっているのは、リスクを伴うことである、という事を皆が良く考えて理解し、改正案に反対する議員の方々を孤立無援で闘わせてはいけない。反対する方も(一般の人を含め)高いリテラシーを必要としているのだと、という指摘もありました。

規制に反対するにも、自主規制を行うにしても、それぞれが必要な知識を持つ努力をし政治リテラシーを持って、ちゃんと自分の意見を言えるだけの事はしておかなければいけない、と呉智英さんも言っておられました。

最後に、規制派にはもし今回ダメでも再度改正案を提出できる機会があるので、負けはない。しかし反対派は一度負けたらそのままになってしまう。たとえ今回改正案反対が通ったとしても、繰り返し同じ状況は巡って来るので、我々は普段から常に問題意識をもって考えていなくてはいけない。というのが山口さんの締めくくりのご意見でした。

昨夜8:45のNHKニュースで改正案反対の記者会見の模様が放送されましたが、合わせて都小学校PTA連絡協議会の条例案可決請求も報道されました。しかしPTA会員である都内小学校の保護者の皆さんの総意とは思えない。というか中高も含め、保護者の皆さん今回の事態を知らないと思います。私も地元青少協に関わっていますが、市青少年問題協議会の「青少年健全育成委員会報告」には、今回の条例改正案提出については、何も書かれていませんでした。都青少協の動きは、我々のような末端の市青少協地区委員には伝わってこないのです。自分でアンテナを張ってないとダメですね。

他のパネリストの方々のお話は、また次回書き込めたらな、と思います。

小寺信良さんの「コデラノブログ4」に皆さんのお話がUPされています。
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『非実在青少年』規制を考える -その1-
2010-03-15 Mon 20:45
「東京都による青少年健全育成条例改正案と『非実在青少年』規制を考える。」
<主 宰 者>
「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」(代表者:藤本由香里)
(協力) コンテンツ文化研究会

上記イベントが都庁都議会議事堂2F第二会議室にて本日3月15日午後2時より開かれましたので、私も午後仕事を休んで参加してきました。

現在東京都議会に改正案が提出されている東京都青少年健全育成条例で、下記の『非実在青少年』についての項目が問題になっています。
第七条中「青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがある」を「次の各号のいずれかに該当する」に改め、同条に次の各号を加える。
 一 青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの
 二 年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの(以下「非実在青少年」という。)を相手方とする又は非実在青少年による性交類似行為に係る非実在青少年の姿態を資格により認識することができる方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの
詳しくは今回のイベントで司会をされていた山口弁護士のサイト「弁護士山口貴士大いに語る」で紹介されいます。
また「非実在青少年」規制問題・対策まとめというサイトに「条例改正案全文」が紹介されています。問題になっているのは 第三章 第七条 です。
問題の条文についてはこちらのサイトがわかりやすいです。

<パネリスト>敬称略
山口貴士(弁護士)
藤本由香里(評論家 明治大学国際日本学部准教授 文化庁芸術選奨推薦委員 国立国会図書館納本制度審議会委員)
里中満智子(漫画家・(社)漫画家協会常務理事・マンガジャパン事務局長・デジタルマンガ協会副会長・内閣官房知的財産戦略本部本部員・大阪芸術大学キャラクター造形学科教授・文化庁文化審議会委 員・文部省中央教育審議会委員、他)
竹宮惠子(漫画家・京都精華大学マンガ学部学部長)
さそうあきら(漫画家・京都精華大学准教授)
おがわさとし(漫画家・京都精華大学講師?)
斎藤なずな(漫画家・京都精華大学准教授)
永井豪(漫画家・文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員)
ちばてつや(漫画家)…お名前ありましたがいらしてたかな?
呉智英(評論家、日本マンガ学会会長、京都精華大学客員教授)
森川嘉一郎(明治大学国際日本学部准教授、ヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館展示「おたく:人格=空間=都市」(コミッショナー))
中村公彦(全国同人誌即売会連絡会)

<その他の発言者>敬称略
細萱敦(漫画研究家・東京工芸大学准教授)
吉田康一郎(都議会議員・民主党)
くりした善行(都議会議員・民主党)
西沢けいた(都議会議員・民主党)
福士敬子(都議会議員・無所属)
保阪のぶと(前衆議院議員・社民党)

イベントに先立ち、11:20より民主党総務会によるヒアリングがあり、その後正午より記者会見が行われました。
記者会見の模様は、下記サイトにて紹介されています。
【録画放送中】ちばてつやさん、永井豪さんらが訴える! 東京都青少年健全育成条例改正が日本のマンガ・アニメ文化を滅ぼす!

2時からのイベントは上記パネリストを迎え、問題を広く知ってもらう事を目的として開かれました。マスコミの方、漫画の制作・出版に携わる方々をはじめ、同人誌制作をされる方、私のような一般読者も含め、多くに人が参加しました。100席用意との事でしたが、その倍くらいの立ち見が入り(私もその一人)、会議室の外まで人があふれていたようです。

詳しい内容は、後ほどまた書き込み出来ればと思います。まずは参加の第一報です。
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