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ドキドキレンアイ
2007-06-07 Thu 02:55
山本小鉄子 著 
大洋図書ミリオンコミックス2007年6月発行
CRAFT26(2005年)~31(2007年)連載

『晴れてボクたちは』の続編です。連載期間からしても全く間を置かずに掲載された続きなんですが、サブタイトルにもどこにも『晴れてボクたちは』が入ってなかったので、続きである事にしばらく気が付きませんでした(^^;)
ちひろも圭吾を好きな自分の気持ちを受け入れ、晴れてつきあうことになった二人。しかし「晴れて」といっても、ひとつ屋根の下の隣室に暮らし、一緒に登下校し、休みにデートと称して二人で出かけても、いったい今までと何が違うのか。ウキウキ気分で幸せそうな圭吾とは逆に、ちひろは何とも釈然としない思いを抱いていた。

そして常に二人で行動していても、相変わらず圭吾は女の子に告白されまくる・・・。誰にも男同士の二人が恋人同士だとは思われない事にも、ちひろは辛さを感じていた。おまけに、部屋で恋人同士らしいムードになったかと思うと必ず家族の邪魔が入るというジレンマも(笑) そこに突然、ゲイであることをカムアウトしているちひろ姉の仕事仲間が現れ、圭吾を気に入ってつきあってくれと迫ってきた・・・。
それにしても『晴れてボクたちは』続編なのに、どうしてタイトルが全く違うんでしょ。ちょっとよく見れば表紙の絵も「圭吾&ちひろ」なんですが、何だか前編と雰囲気が違っていたので、書店で隣同士に平積みされたのに気がつかず、最初『晴れてボクたちは』だけを買って読み、とりあえず恋人同士になったので、この話はそこで完結してるもんだと思って納得してました。ただ、てっきり新刊本だと思ったら2年前の発行なのに何で平積み?、とは思ったんですが。数日後に同じ書店に行って、初めて隣にあったこの続編の存在に気付きました(笑)

それはさておき、物語は前編で二人が気持ちを確かめ合った翌朝から始まっています。恋人としてつきあうといっても、前夜にロマンチックな時間を過ごした訳でもなく、家族に告白した訳でもなく、特にちひろにとってはいつもと変わらぬ登校時間がやって来ただけの朝です。幸せオーラを発する圭吾とは対照的に、素直に恋愛モードに入って行けずに悩み始めるちひろ・・・。キスは一度したけど、家族と一緒のひとつ屋根の下はその先へ進む機会にも恵まれず、そういう事に至らないと今まで何か違うのか疑問なちひろ・・・。

レンアイの成就は、告白を受け入れる事じゃなくて、そこから先が大切で大変というお話です。恋敵登場はお約束な展開という気もしますが、姉の知人というところが家族に知られたらのドキドキにもつながるのかな。怖いけど、咄嗟の機転で女の子に迫られる圭吾を助けたり、かと思うとふたりの関係に中々気付かぬ鈍さもある、ちひろ姉もいいです。

クールで格好良い系なのかと思ったら、意外にワンコ系な圭吾くんも可愛いです。ちひろが素直になったら、結局この二人はただのバカップルなのか(笑) 高校生モノはホノボノ系がいいですね。
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晴れてボクたちは
2007-06-03 Sun 23:58
山本小鉄子 著 
大洋図書ミリオンコミックス2005年12月発行
CRAFT20(2004年)~25(2005年)連載

同じ高校生モノでも『あふれそうなプール』とは打って変わり、ほのぼのムードが漂う表紙の絵柄に思わず手が伸びた一冊です。山本小鉄子さん初読みなんですが、書店で平積みされていたのでてっきり新刊本かと思ったら、続編が出たので前作も仕入れたんですね。ちなみに新刊の続編は『ドキドキレンアイ』。題名も全然違うし、表紙の絵柄の雰囲気も違うので、あらすじ読むまで続編とは気が付きませんでした(^^;)
高校生の桜田ちひろは、海外に単身赴任中の父の意向で、幼馴染の蒲生圭吾と同居することになった。赴任先で蒲生家と再会した父は、圭吾が日本恋しさに現地でひきこもり状態にあるのを知り、日本の自宅で預かろうと考えたのだった。小学生の頃は小柄で泣き虫でちひろに庇われていた圭吾だったが、帰国した彼はちひろより長身で女の子にもモテるイケメンに成長していた。そして圭吾が恋しがっていたのは、日本ではなくちひろだった。

突然「ちひろが好きなんだよ。恋してるんだ。」と言う圭吾に、男同士で「どないせえっちゅうねん」と戸惑い「望みはないと思ってくれ」と答えるちひろだったが、告白してくる女の子を片っ端から振る圭吾に接しているうちに、複雑な心境になって行く。そして、自分が振られた雪野と圭吾が仲良くしている所を見たちひろは、どちらに嫉妬しているのかわからなくなる・・・。

そんな折、見知らぬ下級生から告白されたちひろは、圭吾たち友人を誘ってのグループデートを思いつく。だが、自分の気持ちを知りながらそんな提案をするちひろに怒った圭吾は・・・。
親が転勤族な圭吾は標準語ですが、物語の舞台は関西です。小柄で元気がよくて関西弁バリバリのちひろは、何だか『ラブ・コン』の大谷くんを彷彿とさせて可愛いです。小柄で可愛いためか、男の子なのに通学電車で痴漢に遭ってしまうという災難にみまわれますが、そこは元気なちひろ、反撃にでたら過剰防衛で駅員に捕まる羽目に(笑) 通学電車内の出来事では、ちひろと密着した圭吾が・・・、という告白につながるエピソードもあるんですが、それが駅のトイレだったりして、切実なのに笑えます。

友人としての圭吾は好きでも、恋愛対象としての気持ちを受け入れられないちひろは、それなりに色々悩んで、時に圭吾を傷つけたりもします。でも最終的にはタイトル通りの結末に向かう訳で、全体的に肩の凝らないほのぼのしたお話です。晴れて恋人同士になってからのお話は、続編の『ドキドキレンアイ』で、という事になってます。
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