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艶めく指先
2007-05-07 Mon 00:34
秀香穂里 著 イラスト サクラサクヤ
徳間キャラ文庫 2007年4月発行
藤居匠は同僚だった川奈とデザイン事務所を開いていた。独立して何年にもならないのに、センスと実力を認められ仕事は順調だった。そんな折、老舗ゲーム会社開発部門の美咲雪生が、新型機のパッケージデザインを依頼にやって来た。彫刻専攻だった藤居は、理想的造形美の美咲にひと目で心を奪われ、その体に触れて確かめたいという衝動に駆られる。

ゲーム好きの川奈も仕事には強い関心を持ったが、スケジュール的に難しいことから断ろうと決める。ところが、美咲から連絡を受けた藤居は、「あなたの体に触らせてくれるなら」という条件付で仕事を受けようと申し出る。美咲は、おかしな条件に困惑しながらも、仕事を引受けてもらいたい一心でその体を藤居の手に委ねた・・・。最初は美咲の理想的な体型に心惹かれた藤居だったが、実際に触れてみた美咲の様子を見るうちに、思いもよらぬ感情に支配されはじめる・・・。
『くちびるに銀の弾丸』シリーズの続編ではありませんが、またまたゲーム業界のお話です。新型機対応の人気ゲームソフトとしてあのシリーズの「ぼくおや」が出てきて、ちょっと嬉しかったです。

秀さんの働く男たちのお話は、対立や競争も含めて、仕事面での達成に向かって情熱を持って進んで行く二人、というのがとってもいいんです。でもこの前読んだ『愛執の鎖』(笠倉出版クロスノベルズ 2007年2月発行)は、銀行マンという職業面での二人の描写があまりなくて少々物足りなかったので、今度はどうなんだろう、と思いながら読み出したんですが、この作品は面白かったです。仕事面での葛藤というのは少なめでしたが、藤居のおかしな執着が仕事に結び付いた様な関係が、お互いの仕事への姿勢を認め合う中で、次第に恋愛感情も深まっていくという、働く男の物語ならではの展開で中々よかったです。

タイトルにあるのは、彫刻をする者として美しい造形を求める藤居の指先。美を追い求めるだけだったその指先が、美咲に触れた時に別の意味合いを持ちはじめ、造形美だけでない美咲の本質に触れたいと願うようになります。あらすじのような展開ですので、体が触れ合うまでは速かったですが、そこから美咲が心を開いて真に触れ合うまで、一波乱ありました。美咲の元彼も登場します。30過ぎの男が、その失恋にそこまで傷つくのかしら、という気もしましたが、見た目の割りに随分と身持ちの堅い美咲さんだったので、ちょっと納得。でも何で高野(元彼)なんかと付き合っていたんだろう・・・。
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